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将来は固定、移動体、FMCのすべてで同等のネットワークが必要に---仏アルカテル
アルカテルのIP事業部主席エンジニアのアレックス・ジニン氏(写真1)は、NGN時代のネットワークサービスが、ネットワークのアーキテクチャや製品にどのような影響をもたらしているのかを解説した。 技術的なシフトがどのようにおきているか。世界中でビジネスを展開している経験から、(1)ATM(asynchronous transfer mode)、TDM(time division multiplexing)のアグリゲーション設計がイーサネットや光回線に移行しIP/MPLS(multiprotocol label switching)に収束してきたこと、(2)ビデオなどの新しいタイプのトラフィックが現われたことで、ネットワークのデザインが変わりつつあることの2点を挙げた。 移動体についてもIP/MPLSへの移行が進んでおり、「アプリケーションの進化は固定網のものと非常に似ている。いずれは固定、移動体、FMCのすべてで同等のネットワークが必要になってくるだろう」と指摘した。 そのネットワークの進化は、製品の技術革新によってもたらされたものと説明する。「製品の革新によってネットワークの能力が高まり、高度なアプリケーションが導入されるとネットワークへの要求が高まり、さらなる製品の革新が起きる --- これがスパイラルで発展してきたのがネットワークの歴史であり、IP/MPLSへ向けた変化もすでに現実のものになっている」と語った。 IP/MPLSネットワークに求められる製品について、ジニン氏はトラフィックの特性をもとに説明した。特にインターネットで度々起こるトラフィックのバーストや遅延、欠損は、プロダクト・レベルで課金される以上、許されないものとなる。マルチキャストやビデオ・ストリーミングなどの通信も含むようになるため、帯域は従来の20〜50倍ほどの拡大が必要と指摘した。 パケットの遅延や欠損は、SLAやQoSという観点においても無視できない。「例えばIPテレビにおけるトラフィックの遅延や欠落はフレーム落ちとして露呈し、ユーザーの品質経験を悪化させる」と説く。「IPテレビのネットワークであれば、リンク障害が起きても10分の1ミリ秒以下で復旧しなければならない」という可用性の高さも要件に挙げた。 こうしたネットワークは「普及率の増加や用途の拡大によって、さらなる帯域が必要になる。ネットワークの構築にあたっては、現状に合わせるだけでは不十分で、3〜5年後の顧客数を見越した計画を立てることが重要だ」と語る。 トリプルプレイ・サービスではトラフィックの管理も鍵を握る。輻輳への耐性を高めることはもちろん、顧客ごと、サービスごとの細かいコントロールが必要で、発生した障害を素早く収束させなければいけないことから、高速リルーティング、ノンストップ・ルーティングという技術が必要になるとの認識を示した。加えて「人間の介入をできる限り減らしていかなければならない」と、ネットワーク管理の自動化も不可欠と指摘した。 これらは「普通のIPネットワークのデザインでは実現できない。技術的、プロトコル、ソフト、ハード、経済性のいずれの観点からも、非常に高い信頼性とスケーラビリティを確保する必要がある」とし、これを踏まえたアルカテルの新しいアーキテクチャを紹介。イーサネットの経済性、VPLS、MPLS、IP-DSLAMによって得られる利点などの特徴を説明した。
この新しいネットワークの構築には、「構成要素をどのように組み合わせ、機能させるかというコーディネーションが重要だ」と説明する。ネットワークの構築は数年かかるものであり、ある部分の接続がどのタイミングで可能か、いかに正しい順番で組み合わせるかの見極めが鍵を握るからだ。また、ネットワークを増強するときは既存の機器を無駄にしないことも大切と説く。 ネットワークの進化は、ビジネスサービスにも同様の影響をもたらす。IP-VPNサービスも、インターネットの技術では不十分で、高い信頼性、スケーラビリティ、サービスベースのQoS、サービス管理機能を備えた「プレミアムIP-VPN」(写真2)が求められていくとし、それを経済的に実現するには新しい技術が不可欠だと説く。こうしたネットワークの設計にあたっては、「大きな技術変化が起きていることと、経済性とスケーラビリティを念頭に置く必要がある」と強調した。 (乗越政行=ライター) 連載新着記事一覧へ >>
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