procファイル・システム

 /procディレクトリにマウントされるファイル・システムは,ハード・ディスク装置上にデータを持たない仮想ファイル・システムである。起動中のカーネル・プロセスによって,システム資源に関する各種情報が記録される。

 このファイル・システムがマウントされるタイミングはシステムの初期化中であり,具体的にはファイル・システムに関する情報が記述されている/etc/fstabファイルを読み込む際にマウントされる。

 ここで,自分Linux開発マシンの/procディレクトリ内のファイルやディレクトリを確認してみよう。


表A-1 procファイル・システムに含まれる主なファイルまたはディレクトリ
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それらのサイズが「0」であることが分かる。実際には一般的なファイルやディレクトリではないが,それぞれのファイルはcatコマンドにより参照できる。表A-1には,procファイル・システムに含まれる主なファイルまたはディレクトリを示したので,参照してシステムの状態を確認してみよう*A-1。最終的に,自分Linuxの設定を行う際に,このprocファイル・システムの一部を使用することになる。それについては,今後紹介していく。