問28. ネットワーク管理者であるAさんは、最新の情報を集めるべく、いくつかのニュース・サイトを定期的に巡回している。ある日Aさんは、友人から、「RSSを利用すると効率的に情報を収集できる」と聞いた。RSSを使った情報収集の説明として正しいものを、以下の選択肢から一つ選びなさい。

[選択肢]
a. Webブラウザに検索ウインドウを設置する
b. ブックマークをWebサイトに保存しておく
c. Webページの内容を要約したものを受信する
d. ブログを簡易的に作成する
e. SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)に参加する

[解説]
 正解は,選択肢cの「Webページの内容を要約したものを受信する」です。

 RSS(rich site summary,RDF site summaryまたはreally simple syndicationの略)は,Webサイトの見出しや要約などの情報を記述するためのしくみです。Webサイトを巡回しなくても,Webページの更新情報をチェックできるようになります。

 RSSで情報を発信するWebサイトは,RSSの書式に従ってWebページに対応するRSSデータを作ります。ユーザーは,RSSリーダーと呼ばれるソフトウエアまたはRSSリーダー機能を備えるWebサイトを使って,RSSデータを受け取ります。RSSデータには,Webページのタイトル,記事の見出し,要約などが記述されおり,ユーザーのウインドウにこれらの情報が表示されます(下の画像)。

RSSリーダー

 RSSデータを受け取るには,RSSリーダーにRSSデータのありかを示すアドレス情報(RSSフィード)を登録しておきます。するとRSSリーダーは,そのRSSデータを定期的にダウンロードするようになります。こうすることで,RSSリーダーに常に最新の情報が表示されるわけです。

 最近のニュース・サイトは,RSSを使って情報を配信しています。また,RSSリーダー付きのWebブラウザとしては,FirefoxやOperaなどがあります。

 以上より,RSSを使った情報収集として正しい説明は,選択肢cの「Webページの内容を要約したものを受信する」です。それ以外の選択肢はRSSとは関係ありません。