問24. あなたが出張中に、同じ部署にいるユーザーから電話で「社内サーバーへつながらなくなったかもしれない」という報告を受けた。そこでそのユーザーのWindowsパソコンからサーバーへpingで通信できるかどうかを確認してもらうことにした。ユーザーにコマンドプロンプトを起動してもらい、コマンド「ping 192.168.1.100」を指示した。正しく通信できていることを確実に知るには、そのユーザーに対してどのように質問するのがよいか。以下の選択肢から、最も適切なものを一つ選びなさい。

[選択肢]
a. 「画面に192.168.1.100というアドレスが表示されましたか?」
b. 「メッセージが4回表示されましたか?」
c. 「Pinging 192.168.1.100と表示されましたか?」
d. 「Ping statistics for 192.168.1.100と表示されましたか?」
e. 「Reply from 192.168.1.100と4回表示されましたか?」

[解説]
 正解は,選択肢eの「Reply from 192.168.1.100と4回表示されましたか?」です。

 トラブルの現場に自分がいない場合,原因を探るための方法を現場のユーザーに適切に指示しなければいけません。そして,表示結果を報告してもらい,その報告によって状況を判断することになります。

 192.168.1.100のマシンにpingを打って正しく通信できている場合,「Reply from 192.168.1.100」と4回表示されます(下の画像)。そのため,正しく通信できているかどうかを確かめるに最も適しているのは,ユーザーに「Reply from 192.168.1.100と4回表示されましたか?」と聞けばいいわけです。

ping成功時

 そのほかの選択肢は,正しく通信できているかを確実に知ることにはつながりません。

 192.168.1.100にpingを打つと,pingが成功しようが失敗しようが必ず「Pinging 192.168.1.100」と「Ping statistics for 192.168.1.100」と表示されます。そのため,選択肢aの「画面に192.168.1.100というアドレスが表示されましたか?」と,選択肢cの「Pinging 192.168.1.100と表示されましたか?」と,選択肢dの「Ping statistics for 192.168.1.100と表示されましたか?」は適切ではありません。

 また,Windowsのpingは,ping実行時に何も指定しなければ,4回パケットを送ります。そのため,ping成功時も失敗時もメッセージは4回出ます(下の画像)。このことから,選択肢bの「メッセージが4回表示されましたか?」というのも,このケースで最も適切とは言えません。

ping失敗時