第1回 日本のユーザーからの要望で開発されたACE
 仮想マシン・ソフトは,1台のPCで複数のOSや,同じOSでも適用したサービス・パックなどが異なる複数の環境を同時に動かせる。このため,デスクトップ向けの仮想マシン・ソフトは,これまで主にソフトウエアのテストやサポートなど,技術系の用途を中心に利用されてきた。最近では,企業のデスクトップ環境として,仮想マシンが使用される場面も出てきた。
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第2回 構築した仮想マシン環境をインストーラ・パッケージで配布
 VMware ACEは,管理者が使用する「VMware ACE Manager」と,エンドユーザーが利用する「VMware ACE Client」の2つのコンポーネントからなる。
 VMware ACE Managerは,VMware Workstationと外観や操作性が似たツールである。新たに仮想マシン環境を構築し,「ゲストOS」と呼ぶ仮想マシン上で動作するOSをセットアップしたり,ゲストOS上に必要なアプリケーションをインストールしたりする。
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第3回 ポリシーで仮想マシンを制御可能
 VMware ACEは,「ポリシー」によって仮想マシンの動作を制御可能であることは既に説明した。また,設定できるポリシーには,「VMware ACEポリシー」と「仮想マシンのポリシー」の2つがあることも述べた。ここでは,各ポリシーで設定可能な内容を詳しく説明する。
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