表1●株式時価総額ランキング・トップ20(売上高100億円以上の上場企業)
黒文字の社名は連結決算の企業、青文字の社名は単独決算のみの企業

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表2●株価収益率ランキング・トップ20(売上高100億円以上の上場企業)
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表3●株価上昇率ランキング・トップ20(売上高100億円以上の上場企業)
黒文字の社名は連結決算の企業、青文字の社名は単独決算のみの企業

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 「2005年度業績ランキング」では、上場企業109社の時価総額を調査した(株価は6月22日時点)。1位のNTTデータをはじめとして上位企業が指定席を確保する一方、大塚商会がCSKホールディングスを逆転して3位に浮上するなどランキングの変動も目立った。

 個別の企業を見ると、NTTデータの時価総額が1兆2762億7500万円に達し、売上高と合わせて2冠を達成した。同5863億5000万円で2位の野村総合研究所(NRI)を2倍以上離しており、依然として業界トップの座を守っている。このほか5位以降、順にキヤノンマーケティングジャパン、伊藤忠テクノサイエンスといった大手や、売上高で62位ながら毎回突出した収益力を示すオービックという“常連”が名を連ねる。

 こうした顔ぶれに割って入った中堅企業が8位のテレウェイヴだ。同社は今回初めてランキングの対象となった企業で、売上高では123位。にもかかわらず時価総額は1890億3900万円に達している。時価総額を純利益額で割ったPER(株価純利益倍率)でも78.83倍と、NTTデータ(45.27倍)を大きく上回った。大手が攻めにくい中小・零細企業や個人事業主に狙いを定め、独自の業務パッケージを販売する戦略が評価された格好だ。

 このほか9位の日本ユニシスも前回より時価総額を増やし、順位を上げた。2005年度には大幅減益にもかかわらずPERでは99.16倍に達しており、市場は将来性を評価しているようだ。

 一方で、前回8位のTISは13位に、9位のネットワンシステムズが14位になるなど、前回より時価総額が低迷し順位を落とした企業も少なくない。また前回35位のダイワボウ情報システムは、売上高4位という大手ながら今回も39位にとどまっている。