情報システム

RFID:レポート

日経コンピュータ

経産省のフューチャーストア実証実験(第4回)

食品スーパー業界:得意客の購入量が12ポイントも増加

2006/07/04
安東 一真=日経RFIDテクノロジ

 経済産業省が推進する「日本版フューチャーストア・プロジェクト」では2005年度に、食品スーパー業界とアパレル専門チェーン業界、総合スーパーマーケット(GMS)業界、百貨店業界、コンビニエンスストア(CVS)業界の5業界で実証実験を行った。このうち、CVS業界を除く4業界の実験について、その詳細を報告する(アパレル専門チェーン業界の実験の概要はこちらを参照)。

食品スーパー業界
得意客の購入量が12ポイントも増加

 クイーンズ伊勢丹や野村総合研究所、住友商事などは、ボジョレーヌーボーの解禁日である2005年11月14日から始めた実験を、2006年1月24日に終えた。スマートシェルフなどを使いワインのこだわり情報を提供したことにより、得意客のワイン購入量が増えることなどを確認できた。

 今回の実験では、クイーンズ伊勢丹の品川店が在庫として持つ約2700本のワインすべてにICタグを付け、スマートシェルフとディスプレイ端末、キオスク端末の3カ所で、産地や味わい、アピールポイントなどの情報を提供した(写真1)。スマートシェルフではワインを取り出すと自動的に情報を提示することで、さりげない情報提供による購買喚起を狙った。ディスプレイ端末とキオスク端末は、能動的に情報を得たい顧客向けである。ワインをリーダーにかざすことで情報が得られる。キオスク端末ではさらに、合わせる料理や価格などを指定して、お薦めのワインを調べる機能も用意した。

写真1 ICタグをかけたワインをディスプレイ端末にかざしたところ ICタグは13.56MHz帯。
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