開発環境の構築

 まずは,開発マシンにVine Linux3.1を導入する。Vine Linux3.1の導入ポイントは次の通りだ。


写真6 「インストールオプション」画面で「カスタム」を選択
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写真7 「パーティション分割方法の選択」画面で「Disk Druidを使用して手動でパーティションを設定」を選択
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写真8 作成したパーティション
スワップはメモリーの約2倍,/bootディレクトリは約100Mバイト,/usr/local/src/origlinuxディレクトリには約1024Mバイトを割り当てる。最後に,残りすべてを/(ルート)・ディレクトリにする。

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写真9 「パッケージグループの選択」画面で「基本開発ソフトウエア」をチェック
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(1)「インストールオプション」画面で「カスタム」を選択する(写真6[拡大表示])。

(2)「パーティション分割方法の選択」画面で「Disk Druidを使用して手動でパーティションを設定」(写真7[拡大表示])を選択し,次のようにパーティションを作成する(写真8[拡大表示])。
・スワップはメモリーの約2倍を確保(/dev/hda5)
・/bootディレクトリは約100Mバイトを確保(/dev/hda1)
・/usr/local/src/origlinuxディレクトリとして約1024Mバイト(/dev/hda3)
・残りすべてを,/(ルート)・ディレクトリに割り当てる(/dev/hda2)

(3)「パッケージグループの選択」画面で「基本開発ソフトウエア」をチェックする(写真9[拡大表示])。

 Vine Linux3.1の導入が完了したら,インストールCDを抜き,再起動させる。rootユーザーでログインし,表3に示したディレクトリを作成する。本講座では,コマンド操作をする際,特に指示がない限りrootユーザー(root権限)で実行する。

 本誌(2005年5月号)付録CD-ROM Vol.2に収録した,自分Linuxのソフトウエア(/mnt/cdrom/article/rensai_mylinuxディレクトリに格納)を,先ほど作成した/usr/local/src/origsoftディレクトリにコピーする。本誌付録CD-ROM Vol.2を開発マシンに挿入し,

のように実行する。念のため,コピーしたファイルを確認しておこう。

 これら18個のファイルが存在すれば,これで開発環境の準備は終了だ。次回からはこの開発環境を用いて,いよいよ自分Linuxの構築を開始していこう。