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日経デザイン

第18回 日本語環境を重視した派生版──XOOPS Cube

2006/07/13
出典:日経デザイン 2006年3月号  100ページより
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
XOOPS Cube公式サイト
XOOPS Cube公式サイト
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 X OOPSは現在、2つのオープンソースプロジェクトがそれぞれ開発を進める、2系統の製品が提供されています。1つは、オリジナルのXOOPSプロジェクト、そしてもう1つは、2005年にそこから派生したXOOPS Cubeという新しい開発プロジェクトです。

 XOOPS Cubeプロジェクトは、「Simple, Secure, Scalable」を基本コンセプトに、オリジナルXOOPSを、よりセキュアに、シンプルに、かつ拡張性の高い柔軟なシステムとして発展させることを目指してスタートし、以来、オリジナルのXOOPSとは別に開発と製品の提供を行っています。

 XOOPS Cubeも、コミュニティ系ポータルサイトの構築に向いたCMSという性格と、モジュール構造で機能を追加する仕組みなどは、オリジナルXOOPSと基本的には変わりません。しかし、セキュリティ関連機能が強化されていたり、プログラムが整理されていたりと、さまざまな面で独自の方針に基づく進化を続けています。

日本語サイトのセットアップはより簡単

 XOOPS Cubeは、現在のオリジナルXOOPSプロジェクトに比べ、主要開発者が日本人(オリジナルXOOPSプロジェクトの中心メンバーを含む)であるため、開発上の優先課題として、日本語を始めとする多言語環境(特にマルチバイト言語)への積極的な対応を挙げている点も大きな特徴です。

 XOOPS Cubeは現在、日本語、英語のほか、中国語(繁体字、簡体字)や韓国語に対応しています。このため、セットアップの際に、英語バージョンのプログラムに日本語関連ファイルを追加インストールして“日本語版化”するような必要がなく、結果としてオリジナルXOOPSより、さらに簡単に使い始めることができます。

 サイトを運用するユーザの側にとって、日本語環境に比重を置いた開発が行われていることは、こうしたインストールやセットアップが簡単になるだけでなく、情報の入手やメンテナンスの面でも大きなメリットです。

 XOOPS Cubeは、ワールドワイドに広がってきたXOOPSの世界ではまだ新顔と言えますが、すでに開発は数カ国に渡っているそうです。日本語で運用するサイトに、これから導入しようというのであれば、まずXOOPS Cubeを検討してみるのもいいかもしれません。

製品名 : XOOPS Cube
開発元 : XOOPS Cubeプロジェクト
      http://xoopscube.jp/
価格 : 無償(オープンソース製品で広く使われている「GPL:GNU 一般公衆利用許諾契約書」に基づき配布)


星野 純 (ほしの じゅん) ■ 主にデザインやトレンドに関する市場調査などを行う日本カラーデザイン研究所で、ソフトウェア開発や企業向け情報資料の編集に従事。ちょうどそのころ、一般に開放されたばかりのインターネットと出会い、衝撃を受ける。「今この『デジタル革命』に立ち会わないでどうする!」と思い立ち、日経BP社で記者としてインターネットとデジタルパブリッシングを追いかける生活に転身。その後、Webプロダクション「WebBakers(ウェブベイカーズ)」を設立してWeb制作の現場に。以来、「CMSを使って、最小限のリソースで最大限のパフォーマンスを」を標榜しつつ活動中。

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