以下で引用する記事には,米Diebold Election Systemsに選挙投票機の安全確保を任せられない理由が分かりやすくまとまっている。
「Diebold社広報担当のDavid Bear氏は『今後,選挙管理委員会が投票機のシステムを更新できるようにするため,当社の技術者は投票機のソフトウエアを更新できる仕組みを意図的に設けた。このため,システムには潜在的なリスクが存在する』と述べた」
「『問題が存在するはずと考えるため,悪意を持った選挙管理委員が忍び込んで小さなソフトウエアを仕込む,という前提を信じてしまうものだ。しかし私は,そのような悪い委員が存在するなど考えられない』(Bear氏)」
脅威のモデルを正しく作ることができないのなら,投票システムの安全など確保できる望みはない。
<http://www.nytimes.com/2006/05/12/us/12vote.html?... >
Copyright (c) 2006 by Bruce Schneier.
◆オリジナル記事「Diebold Doesn't Understand the Security Threat」
◆「CRYPTO-GRAM June 15, 2006」
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◆Bruce Schneier氏は米Counterpane Internet Securityの創業者およびCTO(最高技術責任者)です。Counterpane Internet Securityはセキュリティ監視の専業ベンダーであり,国内ではインテックと提携し,監視サービス「EINS/MSS+」を提供しています。