既定ではDropDownStyleプロパティがDropDownで,ComboBoxコントロールは2つの部分に分かれている。上の部分は,リスト項目を入力できるテキスト・ボックス。下の部分は,項目のリストが表示されるリスト・ボックス。通常,テキスト・ボックス部分のみを表示しており,その右端のボタンをユーザーがクリックすると,リスト・ボックスをプルダウン表示する。このリスト・ボックスからユーザーが1つの項目を選択すると,テキスト・ボックスにそれが表示される。また,テキスト・ボックス部分に任意の文字列を入力できる。

図1

 DropDownStyleプロパティをDropDownListにすると,外観は規定と変わらないが,テキスト・ボックス部分に文字列を入力できなくなる。

 DropDownStyleプロパティをSimpleに設定すると,常にリスト・ボックス部分が表示される。テキスト・ボックス部分には,任意の文字列を入力できる。

 SelectedIndexプロパティは,選択したリスト項目に対応する整数値を返す。SelectedIndexプロパティを変更すると,選択項目を変更できる。

 実行時に選択項目を追加するには,文字列配列をAddRangeメソッドを使用して割り当てる。一つずつ項目を追加するにはAddメソッドを使う。

 

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名前空間
System.Windows.Forms
対応バージョン
.NET Framework 1.0,1.1,2.0
.NET Compact Framework 1.0,2.0
主なプロパティ
Anchor
コントロールを貼り付けたフォームまたはパネルなど,親コントロールの大きさが変更されたときに,指定した方向に関してコンテナの端からCheckedListBoxコントロールの端までの距離を一定に保つ。

AutoCompleteCustomSource
オート・コンプリート機能を使う場合の,独自に作成した入力候補リストを指定する。利用するにはAutoCompleteSourceプロパティをCustomSourceに設定する。

AutoCompleteMode
オート・コンプリート機能の状態を指定または取得する。

AutoCompleteSource
オート・コンプリート機能に使用する補完文字列の参照先を指定,または取得する。

Dock
コントロールの境界のうち,親コントロールにドッキングする辺を取得または設定する。

DropDownStyle
ドロップダウンのリスト部分の外観と機能を指定する。

Height
コントロールの高さを取得または設定する。

ImeMode
コントロールのIMEモードを取得または設定する。

Items
ComboBoxに含まれる項目のコレクションを表すオブジェクトを取得する。

Left
コントロールの左端とコンテナのクライアント領域の左端の間の距離をピクセル単位で取得または設定する。

Location
コンテナの左上隅に対する相対座標として,コントロールの左上隅の座標を取得または設定する。

Margin
コントロール間の空白を取得または設定する。

MaxLength
テキスト・ボックス部分に入力可能な最大文字数を取得または設定する。

SelectedIndex
現在選択されている項目の,リスト・ボックスでのインデックスを取得または設定する。

SelectedItem
リスト・ボックス部分で現在選択されている項目を取得または設定する。設定した場合は,その項目がテキスト・ボックス部分に表示される。

SelectedText
テキスト・ボックス部分で選択されているテキストを取得または設定する。DropDownStyleプロパティがDropDownListに設定されている場合,取得時は空文字列("")が返り,設定時は無効になる(代入した文字列は表示されない)。

Size
コントロールの高さと幅を取得または設定する。

TabIndex
コンテナ内のコントロールのタブ・オーダーを取得または設定する。

TabStop
ユーザーがTabキーで,このコントロールにフォーカスを移すことができるかどうかを示す値を取得または設定する。

Text
テキストを取得または設定する。

Top
コントロールの上端とコンテナのクライアント領域の上端の間の距離をピクセル単位で取得または設定する。

Visible
コントロールが表示されているかどうかを示す値を取得または設定する。

Width
コントロールの幅を取得または設定する。

主なソメッド
Refresh
コントロールとその子コントロールを再描画する。

主なイベント
Click
コントロールがクリックされたときに発生する。

GotFocus
コントロールがフォーカスを受け取ると発生する。

LostFocus
コントロールにフォーカスがなくなると発生する。

Paint
コントロールが再描画されると発生する。