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電話機1台に26回線といっても、一般のユーザーには無関係です。しかし、電子メールやインスタント・メッセージ、FAXなど、コミュニケーション手段を広げてとらえれば、共通するところがあります。複数の手段を通じて、数多くの情報が届き、それを効率よく処理する必要があるからです。
効率よく処理できるインタフェースがポイント
IQ/MAXの売りは、複数の電話の状況を一覧し、効率よく処理できるユーザー・インタフェースです。市場は24時間リアルタイムに動いています。金融商品の取引ですから一刻を争うものが少なくありません。顧客やパートナー企業からひっきりなしに、電話がかかってきます。電話中だろうと関係ありません。トレーダー個人の能力が重要なのはもちろんですが、それを助けるツールが不可欠です。それがIQ/MAXのような電話機です。
電話を受ける、あるいは、いったん電話を受けてから保留、保留中の電話を取るなど、常に複数の選択肢から一つの行動を選ばなければなりません。トレーダーは瞬時にそれぞれの電話の状態を把握し、どれを優先すべきかを判断して行動しています。
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最大の26回線とはいかないまでも多くの回線を収容しているわけですから、複数の電話処理を並行して処理しなければならない状態が日常的です。たとえば、電話しているときに、ほかの電話がかかってくる、もしくはほかの電話を保留しているという状態です。IQ/MAXでは、どれくらい相手を待たせているかが把握できるように、氏名の下に保留時間を示すプログレス・バーが表示されるようになっています。待たせた時間によって、その相手の保留を解いて要件を聞く、後でかけ直す旨を伝える、などといった行動を起こす判断がしやすくなるわけです。
「より多くの情報を迅速処理」が一般ユーザーにも
IQ/MAXはトレーダー向けの端末ですから、一般のユーザーにはピンと来ないでしょう。おシャレで便利なIP電話機として使いたいと思っても、バックエンドのサーバーなどを含めると、1台あたり100万円以上と高価です。
ただIQ/MAXが想定する利用環境は、一般的なビジネスにおいて「関係のない世界」と言い切れません。今後、さらに情報、連絡が集中してくる可能性が高いからです。
従来、電話は電話、FAXはFAX、電子メールはパソコンなどと、コミュニケーション手段によって端末が限定されてきました。FAXなら紙で、たいてい手元に来るのに時間がかかるので、それほど急がなくてもよいと考えられました。電子メールやインスタント・メッセージは、パソコンの前にいなければ気づきませんでした。つまり、自然と優先順位付けやフィルタリングがされていたわけです。
しかし、電話やFAXといった手段や端末がなんであろうと、そしてどこにいようとコミュニケーションが取れる時代がいずれ来ます。電話やメール、インスタント・メッセージ、そしてFAXなど、あらゆるメッセージを統合管理する「ユニファイド・コミュニケーション」「シームレス・コミュニケーション」の利用が進むからです。
ユニファイド・コミュニケーションなどは便利であるのは確かです。しかし、これまでそれなりに機能していたコミュニケーション手段の違いによる優先順位が薄れていくでしょう。そうなると、受け手側での優先順位がより重要になってきます。それも、多くなった情報のなかで。
受け手にとって、情報の重要度を決める要素は何なのか、それをどのようなユーザー・インタフェースで見せるのか。IQ/MAXが最大26回線を取り扱うために備えているユーザー・インタフェースの思想を、ユニファイド・コミュニケーションでも積極的に取り入れてほしいものです。