図 パソコンのアイドル・セッションの時間をゼロに設定した画面
図 パソコンのアイドル・セッションの時間をゼロに設定した画面
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net config server /autodisconnect:0

 例えばWindows XP Professionalをファイル・サーバーとして使っているような場合,「コンピュータへの接続数が最大値に達しているため,これ以上このリモート コンピュータに接続できません。」とエラーが表示され,接続できないことがあります。これは,Windows XP Professionalの同時着信接続が10セッションまでに仕様上制限されているためです。実際に利用していなくても,以前に利用された確立済みのセッションがアイドル・セッションとして残存していて10セッションが確立済みであると認識されている状態になると,その間は別のコンピュータが共有フォルダなどをアクセスすることができず,困ることがあります。

 このような場合は,net config serverコマンドで「/autodisconnect」オプションを使い,アイドル・セッションの時間を0分と設定することで,アイドル・セッションが発生しなくなります。そのため,別のコンピュータが正常に接続を確立できます。

 なお,このように設定しても,アイドル・セッションが発生しないだけで,Windows XPにおける同時着信接続数の制限値は変更できませんので,注意してください。また,アイドル・セッションが発生しないように設定しても,セッション切断されたコンピュータは必要に応じて再接続できますので,多少のレスポンス低下以外には実用上問題はありません。