概要  
Windowsパソコンで管理しているNetBIOS over TCP/IP(NBT)に関する情報や,NetBIOSテーブルおよびキャッシュの情報を表示する。

 構文  
nbtstat [-a コンピュータ名] [-A IP アドレス] [-c] [-n] [-r] [-R] [-s] [-S] [-RR]

 利用環境  
Windows 95 △
Windows 98 △
Windows Me ○
Windows NT 4.0 ○
Windows 2000 ○
Windows XP ○
Windows Server 2003 ○
※Windows 95/Windows 98では-RRオプションは使えない。

 オプション 
[-a コンピュータ名]
または
[-A IP アドレス]
指定されたWindowsパソコン上のNetBIOS名テーブルを表示する。NetBIOS名テーブルでは,コンピュータの役割やログオンしているユーザー名などを確認できる。Windowsパソコンを指定する場合はNetBIOS名を使うのが一般的だが,小文字ではなく大文字の"A"を使えばIPアドレスで指定可能。
-cローカル・コンピュータ上のNetBIOS名キャッシュに格納されている情報を表示する。NetBIOS名キャッシュでは,過去にアクセスしたリモート・コンピュータやlmhostsファイル(DNSシステムでhostsファイルに当たるファイル)で登録された名前解決情報を確認できる。
-nローカル・コンピュータ上のNetBIOS名テーブルを表示する。MACアドレスを表示しない以外は「-a」オプションとほぼ同じ内容を表示する。-aオプションと違って,ローカル・コンピュータ専用のオプションである。
-rNetBIOS名前解決の統計情報を表示する。ブロードキャストやWINSで名前解決された回数,自身が登録したNetBIOSテーブル名の数などを確認できる。
-Rパソコンに登録されたNetBIOS名キャッシュを削除し,lmhostファイルに"#PRE"として定義してある項目(無条件にキャッシュとして登録されるべき項目) をキャッシュにリロードする。
-sNetBIOSセッション情報を表示する。接続先コンピュータ名や入力/出力の別,転送されたデータのサイズなどが表示される。
-S-sオプションと内容的には同一。ただし,接続先コンピュータ名が,IPアドレスとして表示される。
-RRWINSデータベースに登録された自身のNetBIOS名テーブルをいったん解放し,再度更新する。


 使用例1:Windowsパソコン上のNetBIOS名テーブルを表示する(クリックで詳細表示)  
nbtstat -a コンピュータ名
または
nbtstat -A IPアドレス

 使用例2:NetBIOS名キャッシュに格納されている情報を表示する(クリックで詳細表示)  
nbtstat -c

 使用例3:NetBIOS名前解決の統計情報を表示する(クリックで詳細表示)  
nbtstat -r

 使用例4:NetBIOSセッション情報を表示する(クリックで詳細表示)  
nbtstat -s

 使用例5:NetBIOS名のキャッシュをクリアする(クリックで詳細表示)  
nbtstat -R