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Microsoft製品をWeb上で実際に操作できる「TechNet Virtual Labs」米Microsoftは現在,ユーザーがWindows Server 2003やExchange Server 2003,SQL Server 2005など数百種類の製品を一通り体験できる「TechNet Virtual Labs」を無料で提供している。ユーザーがテストするアプリケーションはMicrosoft社内にある仮想サーバー上にセットアップされており,ユーザーはWebブラウザ経由でこれらのサーバーを実際に操作できる。数カ月後には,Windows VistaやOffice 2007,Exchange 2007などもテストできるようになるだろう。 TechNet Virtual Labsのプログラム・マネージャであるAnthony Tsim氏は,Microsoftがこれまでユーザーに提供していた「製品検証サービス」のことを,カー・ディーラーに例えてこう語った。「新車に試乗するためにカー・ディーラーに入ったのに,ショー・ルームの真ん中に光り輝く新車ではなく,パーツの入った箱が置かれていたシーンを想像してほしい。われわれは,『お客様,Microsoftのショー・ルームにお越しくださいまして,誠にありがとうございます。ここに,カー・キットの入った箱とねじ回しがございます。さらに,弊社のお客様に対する感謝の印として,作業手袋をお付けいたしました。それでは,組み立て作業を始めてください。ちなみに説明書はございません。直感に従って,作業を進めてください。お客様は車の運転のプロなのですから,車の組み立て方も熟知しているはずです。弊社はお客様にそういった能力があると信じています』と言っていたようなものだった」(Tsim氏)。 TechNet Virtual Labsには,実際に操作できる仮想サーバーも用意されているし,操作のための説明書もある。「われわれは今は『これがキーで,これが車です』と言えるようになった。その車はユーザーが求めるカラーではないかもしれないし,カップ・ホルダーの数も望み通りではないかもしれない。それでも,ユーザーは車を実際に運転して,走り具合やシートの感触,ラジオの性能などを確認できる。それらを踏まえた上でユーザーの気持ちが固まったら,われわれはその車をユーザーの好みに合わせてカスタマイズする話を始められる」(Tsim氏)。 規模の大きいソフトウエアの購入には,大きな決断を要する。顧客が事前にその製品について詳しく知りたいと思うのは当然のことだ。TechNet Virtual Labsのコンセプトを作ったTsim氏は,こうも述べている。「TechNet Virtual Labsは,ソフトウエア評価に付き物だった問題を回避できるように設計されている。企業は製品の新しいバージョンを導入するのを嫌がるものだ。これは,彼らが新しい機能に興味がないということではない。彼らは,予期せぬ問題が起きることを心配しているのだ。われわれは,顧客が弊社の製品を試用する際の障壁を下げる方法を見つけなければならなかった。新製品の試用を遊び場と考えてみてほしい。つまり,砂場のような環境だ。ここでは,既存の業務環境が乱れるかもしれない,という不安があってはならない」。 喜ばしいことに,「無謀な人でなければ新しいバージョンについて学べない」という状況は過去のものになった。ユーザーは,TechNetのサイトを訪れて試用したいラボをクリックするだけでよい。その後,登録フォームに必要事項を記入して,ラボ・マニュアルをダウンロードし,ActiveXコントロールをインストールする。 ほとんどのラボでは,評価を完了させるために90分ほど時間がかかる。ただし30分間で検証が済む「Express(急行)」ラボも増えている。TechNet Virtual Labを過去に試し,完璧とは言えないパフォーマンスを体験した人は少なくないはずだ。実際,「Windows IT Pro」誌の編集者の1人であるBlake Eno氏も,ラボで標準外の挙動がいくつか見られたと語っている。 実例として,彼の同僚を悩ませた滑稽な事件を紹介しよう。Eno氏は自分のオフィスで,数あるラボの1つを使って作業を続けていた。そして,彼が作業中のあるポイントに達するたびに,彼のコンピュータは耳をつんざく悲鳴のような音を発し,彼はシャットダウンを余儀なくされたのである。この事例のような娯楽性はないものの,他にも技術的欠陥はいくつかあった。だが,Tsim氏によると,ラボが抱えていたこれら初期の問題は解決され,今ではユーザーはスムーズにテストできるようになっているそうである。 ラボのインフラはすべてMicrosoftの技術を用いて作られているということを,Tsim氏は誇りに思っている。「自分自身のドッグフードを食べろ(自分自身の製品を使えという意味)」というMicrosoftの命令に従っているからだ。 このようなテスト環境の未来像はどうなるだろうか。筆者はTsim氏と話しているうちに,Virtual Labsは新製品を試用する手段だけでなく,システム管理者を訓練する手段にもなりうるのではないか,ということに気がついた。そこで筆者は,ラボが難易度に応じて格付けされているのか尋ねてみた。例を挙げると,レベル101からレベル400まで格付けされたVirtual Labsで,カリキュラムを構成することは可能か,といったことである。Tsim氏によると,彼のチームはまさにこの種の格付けに取り組むことを決めたということだった。読者の皆様がこの記事を目にするころには,格付けが定まっているかもしれない。
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