写真1●San Francisco市内
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写真2●JavaOne受付
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写真3●カンファレンスパス
写真3●カンファレンスパス
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写真4●Tシャツやカンファレンスの資料などが入ったJavaOneリュック
写真4●Tシャツやカンファレンスの資料などが入ったJavaOneリュック
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写真5●会場入り口
写真5●会場入り口
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写真6●巨大な朝食会場
写真6●巨大な朝食会場
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写真7●巨大なジェネラルセッション会場
写真7●巨大なジェネラルセッション会場
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写真8●カリビアンバンド(?)による生演奏(訂正:正しくはアフリカンバンドでした。桜庭さん情報ありがとうございました)
写真8●カリビアンバンド(?)による生演奏(訂正:正しくはアフリカンバンドでした。桜庭さん情報ありがとうございました)
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写真9●おなじみマスター・オブ・セレモニーJohn Gage氏
写真9●おなじみマスター・オブ・セレモニーJohn Gage氏
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写真10●SunのCEO Jonathan Schwartz氏とJBoss創業者のMarc Fleury氏
写真10●SunのCEO Jonathan Schwartz氏とJBoss創業者のMarc Fleury氏
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写真11●Microsoft社のデモ
写真11●Microsoft社のデモ
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写真12●JavaOneパビリオン会場でのパーティ
写真12●JavaOneパビリオン会場でのパーティ
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 JavaOne Conference San Francisco(JavaOne SF) が今年も始まりました。JavaOne自体は日本でも開催されるようになったので,実際に参加されたり大まかなイメージをもっていらっしゃる方も多いと思います。一言で言うと,Javaをテーマとした集中カンファレンスです。しかし,この表現は JavaOne SF においては,あまり正しくありません。筆者はむしろ「Javaの祭典」と表現したいと思います。なぜ「祭典」か,それはこのレポートを通して感じていただきたいと思います。これから数回にわたり,このJavaOne SFをレポートしていきます。

 筆者は日ごろ,テクニカルな内容の記事を書かせて頂いています。今回は嗜好を変えて,JavaOneというイベントの雰囲気や様子といった非テクニカルな側面を中心にレポートし,皆さんにJavaOne SFを擬似体験していただきたいと思います。

JavaOne SFへ参加する

 まず,JavaOne SFに参加するまでを簡単に紹介してゆきましょう。非常に簡単です。

1. 参加登録
 SunのページからJavaOne SFへの参加申し込みを行います。

2. ホテルと移動の予約
 つづいて,ホテルと航空券の予約をしましょう。これは通常の出張と同様なので,あまりお話することはないですね。ただし,JavaOne SFの期間中はSan Franciscoのホテルは予約がとりずらく,また室料が高騰する傾向にありますので,早めの予約をおすすめします。 また,ホテルに関しては JavaOne SF申し込み時に同時に手配してもらう方法もあります。

3. いざ,出発
 JavaOne SF のカンファレンスは朝 8:30 から開始しますので,前日までには San Francisco 入りしておくべきでしょう。昼過ぎに到着すればちょっとの間,観光もできてしまいます(写真1)。

4. JavaOne へチェックイン!
 JavaOneはメイン日程の前日からレジストレイションが開始されています。この受付(写真2)で予約番号を伝えてカンファレンスパスをもらいます(写真3)。その後,別室でTシャツとカンファレンスの資料などが入ったJavaOneリュックを入手します(写真4)。開催日の朝は異常に混むので前日の手続きをおすすめします。

いよいよJavaOne SF開催

 JavaOne SF 初日の朝,8:30から開始されるジェネラルセッションに間に合うように会場へ向かいます(写真5)。会場では朝食が用意されていますので,これを利用する場合は少し早めに行くとよいでしょう。ちなみに朝食の様子は(写真6)のような巨大な会場です。

ジェネラルセッションは,巨大な会場で行われます。会場では既にカリビアンバンド(?)による生演奏が行われており(訂正:正しくはアフリカンバンドでした。桜庭さん情報ありがとうございました),盛り上がりに一役かっています(写真7,8)。

ジェネラルセッション

 そしていよいよ John Gage氏 の登場です(写真9)。写真は,Jasper S20 という携帯電話を紹介しているシーンです。この携帯は JavaMEベースの組み込み用OS Savajeを搭載しており,JavaMEアプリケーションが普通に動作するらしい。携帯の開発元であるモトローラ社のEdward J. Zander氏に デュークチョイスアワード:ベストミュージックフォンデバイス賞が送られていました。この携帯の特別バージョン(Developer Version 2006とプリントされている)は会場で販売され,多くの人が購入し人気を得ていました。皆さん本当に新しいもの好きです。

 つづいてJonathan Schwartz氏 とJeff Jackson氏が順に登壇し,Javaに関する多くのトピックとそれに代表される人を壇上で紹介していきました。なかでも,SunとJBossはあまり仲が良くないと思っていた私には,JBoss創業者のMarc Fleury(写真10)の登壇が印象的でした。

 もう1つのサプライズは Microsoft社の登壇です(写真11)。Project Tango(Sun のJavaと.NetのWebサービスでのインターオペラビリティに関するプロジェクト)をイメージしてタンゴの音楽と共に登場し,両者間でのWebサービスによるセキュア通信でのインターオペラビリティのデモをおこなっていました。今年もパビリオンにMircosoftのブースも出ているようなので,後日よって見ましょう。

 その他にはIDEのNetBeans,Sunのオープンソースアプリケーションサーバーの Glass Fish,JavaEEのAjaxサポートのデモなどを紹介していました。Jonathan Schwartzがコミュニティに参加すると半ば強制的に約束させられ(笑),NetBean's Tシャツをもらっていました(ばっちり I Love NetBeansって書いてある)。

 全体を通した今回のジェネラルセッションのメッセージは「Javaは "free" and "open" だ。Java.netやNetBeansを有効に活用して,JCPやSDNをはじめとしたJavaコミュニティに参加しよう!」というものでした。

その他のセッション

 ジェネラルセッションのあとは,複数の会場で同時にセッションが開始されます。今年からは事前にセッションに予約をした人が優先的に会場入りし,その後予約のない人が入場するといったシステムを採用しています。この点は,John Gageがジェネラルセッションで耳にタコができるほど「予約しろ」といってました。わざわざ John Gageが言わなくてもよいような・・

 大量のセッションから興味のあるものを選択するのは大変な作業です。また,どういったポリシで選択するかも人によって様々です。この辺りの話しは別の機会にしましょう。

 私が初日に選んだのは Sun のテクニカルジェネラルセッションと Web2.0 関連のセッションです。内容は今回は割愛しましょう(テクニカルな話なので :-)。

1日めが終了

 早朝から1日中セッションを聞いていると,だいぶ疲れます。言い忘れましたが,JavaOne SFはすべて英語で行われ,同時通訳はありません(昔はありましたが,不景気の影響で日本人参加者が激減した頃になくなりました。復活を切に願います)。いくつかのセッションを聞き,疲れた頃にパビリオン内でパーティが始まりました。簡単な料理と飲み物(アルコール含むというかそれがメイン)が振舞われます。筆者も一杯いただきました。そして,一日の終りは皆とおいしいビールを会場近くのレストランでいただきました(写真12)。

 つづきはまた明日

■著者紹介
黒住幸光(くろずみ ゆきみつ)氏
株式会社アークシステム システム構築スペシャリスト。1995年,スーパー・コンピュータ向け言語処理環境の研究中に,生まれて間もないJavaと出会う。のちにJavaに専念するため転職を決意。現在,株式会社アークシステムにてオープンソース・ソフトウエアを用いたWWWシステムの構築,コンサルティングを行うかたわら,雑誌への執筆,StrutsユーザーMLの管理,Ja-JakartaプロジェクトTurbine翻訳の取りまとめなど幅広く活動中。著書に「Apache Strutsハンドブック」(発行:ソフトバンクパブリッシング)がある。メール・アドレスは,yukimi_2@yahoo.co.jp