今回はまず,前回までに作成した文書に画像ファイルを挿入してみよう。デジカメの写真や簡単なイラストを挿入すれば,文書の印象は大きく変わる。
ここでは,ファイルを挿入した後にサイズを調整し,それからテキストが画像ファイルを回り込むように設定する(写真1)。
画像ファイルを挿入する
まずは,画像ファイルを挿入する。これには,次のように操作する。
(1)画像を挿入したい位置にカーソルを移動する
(2)[挿入]-[画像]-[ファイルから]
(3)「画像の挿入」ダイアログが表示されたら,画像ファイルを選択する
(4)「開く」ボタンをクリックする(写真2)
これで,画像ファイルが挿入された。ここでは画像サイズが大きく(写真3),次のページに送られてしまっている。
ちなみに,「画像の挿入」ダイアログを開いたとき,希望するディレクトリに素早く移動するには,表示されるディレクトリを指定するためのボタンをクリックする。具体的には,写真2のダイアログの右上にある家のアイコンをクリックする。ここから,希望するディレクトリを設定しておく。
サイズを調整する
画像のサイズを調整するには,画像のコーナーのハンドルを[SHIFT]キーを押しながらドラッグする。これで,縦横比を固定したままサイズを変更できる(写真4)。
テキストが画像を回り込むように設定する
この画像をドラッグで移動すると,文書上の好きな位置に配置できる。しかし,このままでは,画像の左右にテキストを置けない。テキストが,自動的に画像の左右をよけてしまうからだ。そこで画像の「ページの折り返し」を設定する。これは,Microsoft Wordでは「テキストの折り返し」と呼ばれている機能だ。
「ページの折り返し」は,次のように設定する。
(1)画像を選択する
(2)書式ツールバーで「ページの折り返し」をクリックする
すると,画像の周りにテキストを流すことができる(写真5)。
表を作成する
ビジネスで作成する文書では,表やケイ線を多用する。ここでは,写真6のような表を作りながら,表とケイ線機能の使い方を説明していこう。なお,Writerには,マウスを使って表を描く機能がない。あらかじめ,どれくらいのサイズの表を作るかを決めておいた方がよい。ここでは,5列7行の表を作ることにしよう。
表を挿入する
それでは,表を作っていこう。表を挿入するには,標準ツールバーの「表」ボタンを使う。
(1)表を挿入したい位置にカーソルを移動する
(2)標準ツールバーの表ボタン▼マークをクリックする
(3)マス目が表示されたら,表のサイズをドラッグで指定する(写真7)
これで,表が挿入できた。表をクリックすると,そこにテキストを入力していく。挿入した表にテキストを入力し終えた状態を,写真8に示す。
マス目を結合する
表の作成を選択すると,「表」オブジェクトバーが表示される。同時に,書式ツールバーが,表用に切り替わる。表とその中のテキストに関する設定は,この2つのツールバーで行う。ここでは例として,複数のマス目を結合し,テキストを中央寄せにしてみよう。
(1)結合したいマス目をドラッグで選択する(写真9)
(2)「表オブジェクトバー」の「セルの結合」ボタンをクリックする
(3)「書式ツールバー」の「中央寄せ」ボタンをクリックする
これで,マス目を結合して,そのテキストを中央寄せにできた。
ケイ線を追加する
Writerには,ドラッグ操作でケイ線を描く機能や太さを変える機能が備わっていない。そのため,ケイ線の追加や消去には,多少の手間が必要だ。表中にケイ線を追加するには,まず,次のようにマス目を分割すると考える。ここでは,左側の見出しのマス目を分割して,縦線を追加する(写真10)。
(1)線を追加したいマス目をドラッグで選択する
(2)「表オブジェクトバー」の「セルの分割」ボタンをクリック
(3)「セルの分割」ダイアログが表示されたら,「垂直方向」を選択
(4)「OK」ボタンをクリックする
これで縦線が追加された。縦に連続したマス目を作るには,線を追加したマス目を結合すればよい(写真11)。
外枠の太さを変える
今後は,表の外枠だけを太くしてみよう(写真12)。
(1)表全体を選択する
(2)表オブジェクトバーの「表のプロパティ」ボタンをクリックする
(3)「表の書式」ダイアログが表示されたら,「外枠」タブを選択する
(4)「線を引く位置」で,「表内の線は変更せず外枠線を設定」をクリック
(5)「線」「スタイル」で0.50ptをクリック
(6)OKボタンをクリック
これで,表の外枠だけを太くできた(写真13)。