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文字を書き込む


写真12 文字列のフォント設定
メニューの[Text]-[Text and Font]でフォントの種類を変更できる。

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写真13 文字列の描画例
文字列は英語,日本語いずれでも記述できる。また,ベジエ曲線に沿って文字列を並べることも可能だ。

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写真14 Open Clip Art Libraryの画像
フリーのクリップ・アートを提供するOpen Clip Art Libraryをインストールしたところ。/usr/local/share/clipart/openclipartディレクトリに保存される。

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写真15 Open Clip Art LibraryをInscapeで利用した例
Open Clip Art LibraryをInscapeに読み込み,配置した画像例。

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 Inkscapeは描画ソフトではあるが,文字を書き込むこともできる。右のツール・バーにあるを利用すればよい。書き込みたい位置でマウスをクリックしてから文字を入力していく。文字のフォントの種類を変更するには,メニューの[Text]-[Text and Font]を選択し,表示されたウインドウからフォントを選択する(写真12[拡大表示])。

 フォントのサイズを変更するにはオブジェクトの場合と同様に,オブジェクトの周りに表示されるハンドルをドラッグする。文字色を変更する場合は,「Fill and Stroke」ウインドウの「Fill」で色を指定する。グラデーションやパターンを使った描画も可能だ。

 さらにあらかじめ作成しておいたベジエ曲線と文字列を同時に選択して,メニューの[Text]-[Put on Path]を選択すると,文字列がベジエ曲線に沿って記述される(写真13[拡大表示])。これはドロー・ソフトならではの機能だろう。

クリップ・アートを利用する

 ベクター画像をきれいに描くには慣れが必要だ。素早く描きたいときには,他のユーザーが作成したベクター画像を集約しているWebページ「Open Crip Art Library」(http://www.openclipart.org/)を利用するのもよいだろう。Open Crip Art Libraryを入手してインストールしておけば,Inkscapeにオブジェクトとして張り付けられる。ライセンスの範囲ならば自由に編集して利用できる。

 Open Crip Art LibraryのパッケージはWebページから入手できる。ここでは, Vector-Only Releaseのbzip2ed tarballを使った場合を説明する*5。パッケージを入手したら,

と実行する*6

 インストールが完了すると,/usr/local/share/clipart/openclipartディレクトリにクリップ・アートが保存される(写真14[拡大表示])。

 InkscapeでOpen Crip Art Libraryを利用したい場合は,Nautilusなどのファイル・マネージャで/usr/local/share/clipart/openclipartディレクトリを開き,使用したいクリップ・アート(拡張子がsvgの画像ファイル)をInkscapeのウインドウにドラッグ・アンド・ドロップする(写真15[拡大表示])。Inkscapeに読み込んだクリップ・アートはサイズや色などを自由に編集可能だ。


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