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ハードディスクが故障したときシステム全体を簡単に回復するには?

2006/05/12
グローバルナレッジ ネットワークラーニングソリューション本部 横山 哲也
出典:日経Windowsプロ 2005年2月号  123ページより
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
あなたは,Windows XP Professional Service Pack 1に,いくつかの更新プログラムを適用したPCを使っている。ある日,システムが起動しないことに気づいた。どうやら,ハードディスクが故障したようである。あなたはディスクを交換し,BIOSから正常に認識されていることを確認した。システム全体を回復するための最小手順を構成する要素を2つ選びなさい。なお,あなたはWindows XP Service Pack 1が適用済みのインストールCD(XPSP1ソースCD)を持っているものとする。また,必要な通常のバックアップは完備しているものとする。

1:XPSP1ソースCDから起動し,ASR(自動システム回復)用のバックアップ・ファイルを使ってシステムを復元する。
2:XPSP1ソースCDから起動し,Windows XPを再インストールする。
3:以前適用していたすべての更新プログラムを適用する。
4:通常のバックアップ・ファイルから,システム・ファイルとユーザー・データをすべて復元する。
5:通常のバックアップ・ファイルから,ユーザー・データのみを復元する。

正解:1,5

 ディスクの破損などでシステムが損傷した場合,Windows 2000以前では(1)Windowsの再インストール,(2)システム・データとユーザー・データの復元——が必要だった。システム・データには,バックアップ時点の全情報が格納されるため,復元時にサービス・パックや更新プログラムを別途インストールする必要はない。Windows 2000以前では選択肢2と4の組み合わせで復元が完了する。

 一方,Windows XPおよびWindows Server 2003では,Windowsのインストールとシステムの復元を連続して行えるようになった。これがASR(自動システム回復)である。ASRでシステム全体の復元時間は大幅に短縮する。

 ASRは,復元時に復元ドライブのパーティションをいったん削除するため,ファイル・システムが破損していても復元できる。もちろん,新規ディスクに復元することも可能だ。

 ただし,ASRはユーザー・データの復元を保証しないため,別途復元操作を行うべきである。そのため,正解は選択肢1と5となる。

 ASRの具体的な利用手順は以下の通りである。

●ASR用のバックアップを実行

(1) 標準のバックアップ・ツールを起動
(2) [詳細モード]に切り替える
(3) [自動システム回復ウィザード]を起動
(4) 指示に従ってバックアップ先を指定
(5) 空のフロッピ・ディスクを用意
(6) 指示に従ってフロッピ・ディスクをセットする

 ここで作成したフロッピ・ディスクは「ASRディスク」と呼ばれる。


図1●ASRによる復元
WindowsのソースCDから起動し,画面下部の指示に従う。

[画像のクリックで拡大表示]
●ASR用の復元を実行(図1[拡大表示])

(1) 復元するWindowsのソースCDからシステムを起動
(2) 標準ドライバで読めない装置から復元する場合は,画面下部に[Press F6 if you need to install a third party SCSI or RAID driver...]と表示された段階でF6キーを押す
(3) 続いて画面下部に[Press F2 to run Automated System Recovery(ASR)...]と表示された段階でF2キーを押す
(4) 指示に従ってASRディスクを挿入
(5) Windowsのインストール作業を継続
(6) GUI画面になったところで,バックアップ・ファイルを指定するように求められるので,適切なパスを指定

 なお,ASRは復元中にディスク・パーティションを再構成するので,バックアップ・ファイルの保存先として2台目のディスクあるいはテープ・メディアが必要になる。

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