▲拡大表示
図1●クライアントに占めるネットワーク端末(シンクライアント)の比率

▲拡大表示
図2●クライアントPCの購入にあたって重視する点

▲拡大表示
図3●シンクライアント機が有望ではないと考える理由
 国内ユーザー企業におけるシンクライアントの導入企業比率はわずか5%にすぎないが、2008年には30%を超えるもようだ。日経マーケット・アクセスが国内企業の情報システム担当者を対象にした「企業情報システムの投資・利用実態2005-2006(第4回)」による(有効回答数は454社)。

 現時点でのシンクライアント導入企業比率を見ると、1台以上導入している企業は全体の5 . 0 %(1.3%+0.4%+1.3%+0.7%+0.0%+1.3%)にとどまった。2年後の状況では35.4 %(0.9%+7.4%+11.4%+6.3%+3.6%+5.8%)と大きく増加、クライアント全体に占める比率では「10%~20%未満」が11.4%と最多だった。3年以上先の見通しを尋ねたところ、シンクライアント導入企業比率は全体の57.2%(0.2%+2.7%+9.4%+8.0%+6.3%+30.6%)に上り、クライアント全体に占める比率では「50%以上」が30.6%と最も多い。

 クライアントPCの購入にあたって重視する点に目は、価格の安さが全体の86.3%に上る。以下、品質(60.1%)、性能(56.8%)、サポート(54.0%)と続く。

 シンクライアントが有効でないと考える理由について導入台数比率が低いか導入を全くない企業に尋ねると、「パソコンの方が使い勝手がよいから」が54.9%で最も多い。以下、「システムとして構築すると、全体の初期コストが割高になるから」(42.3%)、「ネットワーク端末の価格が高いから」(29.7%)、「デスクトップアプリケーションなどがネットワーク端末に対応していない」(28.0%)の順だった。