ネットワーク・エンジニア倶楽部

サンデー・プログラマのためのSkype入門

日経NETWORK

第4回 Skype API COM Wrapperを使ってみよう

 さて,それでは本題に入りましょう。今回も前回と同様に,Skypeの機能をActiveS経由で制御するアプリケーションを作ろうと思っていました。ところが,残念ですがActiveSを使うのは前回でおしまいにしたいと思います。というのも,実は本家本元のSkype社からSkype用のCOMコンポーネントが公式に提供されてしまったからです。公式版が出た以上,さすがにそちらを使わないわけにはいきません。

 いきなり環境が変わることになったので面食らっている人も多いでしょう。でも心配は無用です。SkypeAPIを呼び出すためのWindowsメッセージの操作を,COMコンポーネント(COMラッパー)が肩代わりしてくれるという基本構図は前回までのActiveSと同じです。COMコンポーネントを呼び出す際の関数名や,やりとりするパラメータが変わる程度です。

 Skype社から提供されるCOMコンポーネントは「Skype4COM」という名前で,オフィシャルな開発者向けページからダウンロードできます。以前から,Skype社からオリジナルのCOMコンポーネントが出るという話はあったのですが,ようやく出たといった感じです。

 今回のCOMコンポーネントもそうですが,開発者向けの新しい情報は,こちらのWebページに公開されます。SkypeAPIを使ったアプリケーションを開発しようと考えている人は,このページをチェックするとよいでしょう。もう一つ,開発者のBlogも要チェックです。びっくりするほど重大なネタが,あっさりリークされていることもあります(笑)。

 Skype4COMは,提供が始まってからまだ間もないのですが,すでに上記の開発者向けWebページにはドキュメント類やサンプル・プログラムが次々とアップされています。今回からはそれらを頼りに,Skype4COMを使ったアプリケーションを作っていきます。

■Skype4COMをダウンロードする

 開発を始めるために,まずはSkype4COMをダウンロードしましょう。開発者向けページにある「Skype ActiveX Tools」というリンクをクリックして,ZIP形式で圧縮されたファイルをダウンロードします。このファイルを解凍すると「Skype_Contacts.exe」というファイルが出てきます。

 アイコンをダブルクリックして実行すると,確認のためのダイアログや使用許諾画面が表示されます。OKを押して先に進むと,インストール・フォルダ(標準ではC:\Program Files\Skype\ActiveX\Contacts)にいくつかのファイルがコピーされます。このフォルダにインストールされたファイルのうち,「skype4com.dll」がSkype4COMの実体です。

 一緒にインストールされる「skypecontacts.ocx」は,Skypeのコンタクト・リストを簡単に呼び出せるようにするOCXファイルです。このほか「testdialogcombo.exe」,「testdialoglist.exe」の二つは,skypecontacts.ocxを利用するためのサンプル・プログラムです。今回はこれらと関係がないので無視して,メインであるSkype4COMの使い方を見ていきましょう。

■オンライン・マニュアルを参照する

 ActiveSの場合には,パソコンにリファレンス・マニュアルが一緒にインストールされるので手元で参照できました。一方,Skype4COMにはオフラインで読めるマニュアルは用意されていません。代わりにオンライン・リファレンスが用意されています。後々PDF形式などのマニュアルが提供されるかもしれませんが,さしあたってはこちらのオンライン・リファレンスが先に充実していくだろうと思います。

 リファレンスでは,Skype4COMのクラスやインタフェースについての説明が書かれています。ざっと目を通したところ,Skype4COMにもActiveSと同じようにフォームに貼り付けて利用できるCOM Wrapperがあるようです。具体的には,リファレンスのSkypeクラスの項目を見てみると「Skype API COM wrapper.」という記述があります。これを使えば前回までと同じプログラムはすぐに作れそうです。

 [2006/04/28]

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