前回まではFlash 8でお絵描きをする方法について解説しました。今回は,自分が描いた絵や既存の絵を加工する方法について説明します*1

 Flashムービーでは絵や画像のサイズ変更や変形,そしてフィルタやブレンドといった加工をすることもできます。今回はサイズ変更や変形について見てみましょう。

絵の各種情報を見るには

 Flashのステージ上に描いた絵(または,読み込んだ絵)の,大きさや位置などの情報を見るには[プロパティインスペクタ]*2か,[情報]パネルを使います。[プロパティインスペクタ]は,メニューより[ウィンドウ]-[プロパティ]-[プロパティ]と選択するか,ショートカットキー[Ctrl]+[F3](Macintoshは[Option]+[F3])で表示されます。[情報]パネルは,メニューより[ウィンドウ]-[情報]と選択するか,ショートカットキー[Ctrl]+[i](Macintoshは[Option]+[i])で表示されます。

 どちらでも,選択した絵に関しての幅(W),高さ(H),X座標(X),Y座標(Y)を数値で表示しています(図1)。X座標,Y座標というのは「ヨコ位置,タテ位置」ですね*3

図1:パネルを使って絵の情報を見る

 この二つのパネルは情報を見るだけでなく,直接値を入力することで,絵の大きさや位置を変更できます。例えば,図1は「W」(幅)は「110」,「H」(高さ)は「140」ですが,ここにそれぞれ「100」「160」と直接入力すると,得の幅と高さが100×160に変更されます(図2)。

図2:パネルから絵の大きさを変更する


*1 既存の絵を利用する場合には,著作権には十分に配慮してください。

*2 プロパティインスペクタは絵に限らず「現在選択されているもの」の情報をいろいろ表示してくれるとても便利な物です。なぜかこれだけ「プロパティパネル」だけでなく「プロパティインスペクタ」という名前なんですよね。やっぱり便利すぎなので特別待遇なのかしらん?

*3 「W」はwidthの「W」,「H」はheightの「H」というわけです。