概要
ルーティング・テーブルに関する情報を表示または変更する。

 構文 
route [-f] [-p] [add|change|delete|print] あて先ネットワーク・アドレス [mask [ネットマスク]] ゲートウエイ [metric [メトリック値]] [if [LANインタフェースID]]

 利用環境 
Windows 95 ○
Windows 98 ○
Windows Me ○
Windows NT 4.0 ○
Windows 2000 ○
Windows XP ○
Windows Server 2003 ○

 オプション 
-fデフォルト・ゲートウエイを含むすべての静的ルーティング情報を消去する。別のオプションと併せて用いられた場合は,まず-fオプションによるルーティング情報の消去を実効してから,他のオプションの処理を実行する。
add|change|delete あて先ネットワーク・アドレス [mask ネットマスク] ゲートウエイ指定したルーティング情報を追加,変更,消去する。追加する場合は「add」,変更する場合は「change」,消去する場合は「delete」を指定する。ルーティング情報は通常,あて先ネットワークアドレス,ネットマスク,ゲートウエイの三つの情報を組で指定する。例えば,ネットワーク「192.168.2.0/25」へのデフォルト・ゲートウエイが「192.168.10.3」というルーティング情報を追加する場合は,「route add 192.168.2.0 mask 255.255.255.128 192.168.10.3」と指定する。ネットマスクは,「mask」というキーワードに続いて「XXX.XXX.XXX.XXX」形式で指定し,特に指定しなかった場合は「255.255.255.255」が指定されたものとして扱う。
printルーティング情報を表示する。Windows MeもしくはWindows NT系列では,インタフェース情報も併せて出力する。-pオプションを併用すると,固定ルーティング情報を一覧表示する。
-p設定したルーティング情報をレジストリに追加する。Windows MeおよびWindows NT系列のみで利用可能。追加した情報はレジストリの「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet
\Services\Tcpip\Parameters\PersistentRoutes」に格納され,マシンを再起動しても有効となる。route addコマンドおよびroute changeコマンドを指定した場合に有効。
metric [メトリック値]メトリック値を指定する。指定しなかった場合,定義したメトリック値が設定されます。route addコマンドおよびroute changeコマンドを指定した場合に有効。
if [LANインタフェースID]指定したルーティング情報が「インターフェースID」で指定されたインタフェースを使用することを指定する。Windows MeおよびWindows NT系列のみで利用可能。特に指定しなかった場合自動的に最適なインタフェースが設定される。「インタフェースID」の値についてはroute printコマンドの出力結果で確認できる。指定の際に「0x」から始まる値を指定すると,値は16進数として処理される。route addコマンドおよびroute changeコマンドを指定した場合に有効。

 使用例1:ルーティング情報を表示する(クリックで詳細表示) 
route print

 使用例2:デフォルト・ゲートウエイを変更する(クリックで詳細表示)  
route change 0.0.0.0 mask 0.0.0.0 ゲートウエイ

 使用例3:ルーティング情報を追加,変更,削除する(クリックで詳細表示)  
route add|change|delete あて先ネットワーク・アドレス [mask ネットマスク] ゲートウエイ