Wi-Fiアライアンスは無線LAN関連製品を製造・販売する企業が集まる業界団体である。Wi-Fiアライアンスは,IEEE802.11方式の無線LAN機器の相互接続性を保証する「Wi-Fi認定」制度を実施している。この制度で認定を受けた機器は「Wi-Fi CERTIFIED」のロゴマークを製品本体やパッケージ,カタログ,Webサイトに表示できる。

 Wi-Fiアライアンスの設立は1999年8月(当初の団体名はWECA:Wireless Ethernet Compatibility Alliance)。当初から無線LAN製品の相互接続性を検証する認定テストの方式を決め,テストに合格した製品を認定することを目的に設立された。2006年4月現在で会員企業は250社を超える。加入は任意だが,無線LANに関連するほぼすべての企業が名を連ねている。

 認定テストはWiFiアライアンスが指定したテスト機関に依頼します。「ゴールデン・デバイス」と呼ばれる標準装置に対して,実際に接続可能かどうかを確認していく手法をとる。ゴールデン・デバイスを通信方式ごとに,アクセス・ポイントと端末それぞれを5種類前後用意する。認定を得るためには,これらすべてに対して,いろいろな設定で総当たり式に接続テストを実施して,すべての試験項目に合格する必要がある。