Q:社員の個人情報を大量に扱います。セキュリティには十分に気を付けてはいるのですが,ちょっとした離席中にパソコンをのぞき見られたりする可能性もあります。具体的な対策があれば教えていただきたいのですが。


A:基本はスクリーンセーバーにパスワードをかけることです。さらに複数の方法を組み合わせるとセキュリティが堅牢になります。


 手っとり早い方策としては,スクリーンセーバーにパスワードをかけるという手段が挙げられます。Windows XPの場合,デスクトップ上でマウスを右クリックし,[プロパティ]から[スクリーンセーバー]をクリック。[パスワードによる保護]にチェックを入れるとログイン時と同じパスワードが設定されます。

 あとは離席時にスクリーンセーバーを起動させておくだけで,パスワードを知らない人はコンピュータを操作することができなくなります。ここで注意すべきはパスワードは相談者の名前や趣味など「第三者に推測されやすい」ものにしないことです。


ユーティリティやハードウエアキーを検討

 さらに,完全な対策を望むのであれば,ユーティリティソフトを使うべきでしょう。例えばパスワードによってWindowsそのものをロックしてしまう,あるいはファイルやフォルダの単位でロックをかけるなどのソフトがあります。

 また,ハードウエアキーを用いる方法もあります。これはUSB端子を備えたハードウエアで,ポートに鍵を差し込んでいる間だけパソコンが操作できるという機能を持ちます。つまり物理的にパソコンにロックをかけているというわけで,きわめて高い効果が期待できます。こうした方策を複数組み合わせて使えば,セキュリティはその堅牢性を一層増していきます。

 最近では指紋認証も普及してきました。現在使っているパソコンに取り付ける場合は指紋リーダー装置をUSBなどで接続します。

 これらソフト,ハード両面のセキュリティを検討してみましょう。