「Tab」キー/「Enter」キー/「Shift」+「Tab」キー

 特に大きな表を作るときなどは,データを入力時のキー操作は最小限で済ませたいもの。たとえ,ほんのわずかな省力化でも,入力するデータが多いときは大幅な効率アップにつながる。特に,データを入力するセルへの移動は,速やかにすませたいものだ。

 データ入力時のネックになるのはマウス操作だ。そこで今回は,連続してデータを入力するときに,いちいちマウスや矢印キーを使わずにセルを移動する方法を紹介しよう。

 とは言っても,使うキーは二つだけ。データを入力したら,「Enter」キーで確定する代わりに「Tab」キーを押す。すると,データが入力されると同時に選択セルが右側に移動するので,すぐに次のデータを入力できる。

 同じやり方で次々とデータを入力し,右端のセルへの入力が終わったら,今度は「Tab」キーではなく,「Enter」キーを押してみよう。すると,次行の左端に選択セルが移動するので,続けて新しいデータを入力できる。

「Tab」キーで右に移動,「Enter」キーで次行の先頭に移動できる
図1●左端からデータの入力を始め,順に右側のセルに移動し,右端のセルが終わったら,今度は次行の左端にデータを入力する。この一連の入力を最小限のキー操作で実現させたい

図2●左端のセルにデータを入力したら,「Tab」キーを押す

図3●すると,右隣に選択セルが移動するので,続けてデータを入力する

図4●同様の操作でデータ入力を続け,右端のセルにデータを入力したら,「Enter」キーを押す

図5●これで次行の先頭に選択セルが移動する

勢い余って入力ミスをしたら……「Shift」+「Tab」で左のセルに戻る

 「Tab」キーと「Enter」キーの入力テクニックを覚えると,入力自体は速くなるが,思わず入力ミスをしてしまうこともあるだろう。そんなときは「Shift」キーを押しながら「Tab」キーを押せば,左のセルに戻ることができる。これさえ覚えておけば完璧だ。

図6●メールアドレスを入力し,「Tab」キーを押して,右隣に移動した後で,入力したデータの間違いに気付いた。こんなときは,「Shift」キーを押しながら「Tab」キーを押せば左のセルに戻れる

※この記事はExcel 2002(Office XP)をもとに執筆しています。

■岡野 幸治 (おかの こうじ)

フリーランスライター。「日経PC21」「日経PCビギナーズ」などでパソコン関連の活用記事を中心に執筆中。