現在もっとも主流となっているネットワークはイーサネットです。ほとんどのパソコンにはイーサネットのポートが標準で装備されており,ネットワークを利用するためにほとんどの人がイーサネットを使っています。
今や,LANだけでなくすべてのネットワークを飲み込もうとしているイーサネットですが,はじめから現在のような圧倒的な存在だったわけではありません。登場してしばらくは,数多くあったLAN向けネットワークの中の一つに過ぎませんでした。
そのイーサネットがいかにして現在のような地位になったのか,これからの動向はどうなるのか,また飛ぶ鳥を落とす勢いと言えるイーサネットに落とし穴はないのか,といったポイントを技術的な側面から解説していきます。
- 発展経緯(1)
--- 継承されるもの,生み出されたもの - 発展経緯(2)
--- 無線通信から派生しネットワークの勝者に - 発展経緯(3)
--- オープンを武器に勝ち抜いた10M時代 - フレーム形式(1)
--- 変わらないイーサネットの本質 - フレーム形式(2)
--- イーサネットの遺伝子 - フレーム形式(3)
--- 長い歴史の中でフレームだけが生き残る - 基本原理(1)
--- イーサネットのジュラシック・コード「CSMA/CD」 - 基本原理(2)
--- フレーム間ギャップと最短フレーム長の存在意義 - 基本原理(3)
--- 同一セグメント内における台数制限の理由「CSMA/CD」 - 10M/100Mイーサネット(1)
--- 主流となった10BASE-T - 10M/100Mイーサネット(2)
--- 100Mビット・イーサネットが続々登場 - 10M/100Mイーサネット(3)
--- 10BASE-Tとの親和性が生き残りを左右 - ギガビット・イーサネット(1)
--- 後継者に求められる互換性 - ギガビット・イーサネット(2)
--- 互換性確保のために実施された工夫 - ギガビット・イーサネット(3)
--- ギガビット・イーサネットを代表する四つの仕様 - コネクタ&ケーブル(1)
--- ケーブルの取り回しで苦心 - コネクタ&ケーブル(2)
--- より対線と光ファイバが主流 - コネクタ&ケーブル(3)
--- 将来はケーブルから解放