ネットワークには,LANやWAN,バックボーンなど,いくつもの種類があります。インターネットは,これらのネットワークを相互に接続し合うことで,世界中との通信を実現しています。
では,どうやって実際に通信を実現しているか,そのしくみをきちんと理解できているでしょうか。改めて考えると,「なんとなく理解しているつもり」になっている点も多いのではないでしょうか。
そこで,この連載ではLANなどのネットワークを相互に接続した状況で,コンピュータ同士がどうやって通信するのか,そのしくみをイラストを使いながらやさしく解説していきます。一通りお読みいただければ,これまで不思議に思っていた点もスッキリと理解できるでしょう。
- ネットワーク層に必要な五つの機能[前編]
--- 複数のネットを経由して通信 - ネットワーク層に必要な五つの機能[後編]
--- 求められる機能を整理しよう - 経路のつなぎ方は2種類ある[前編]
--- 相手を呼び出してつなぐか,相手を気にせず送るか - 経路のつなぎ方は2種類ある[後編]
--- 軽さと信頼性のどちらを重視するかで違う - 通信相手を指定するアドレス[前編]
--- ネットワークで異なるアドレス] - 通信相手を指定するアドレス[後編]
--- 同じ体系でアドレスを割り当てる方法 - データの通るルートを決める方法[前編]
--- 最適ルートは静的あるいは動的に選択 - データの通るルートを決める方法[後編]
--- 動的ルーティングの方式は2種類 - 制御用のメッセージ交換[前編]
--- 障害通知と状況確認で障害を回避 - 制御用のメッセージ交換[後編]
--- 専用の問い合わせとエラー・メッセージを利用 - 種類の違うネットワークをつなぐ[前編]
--- フレーム・サイズの違いは分割で解決 - 種類の違うネットワークをつなぐ[後編]
--- あて先は相手のアドレスを変換して探す - ヘッダーと階層構造[前編]
--- データの先頭に順番にヘッダーを付けていく - ヘッダーと階層構造[後編]
--- 位置と長さでヘッダーの意味は決まる - IPヘッダーとその機能[前編]
--- 相手にパケットを送り続けることに特化したヘッダー - IPヘッダーとその機能[後編]
--- 状態確認と異なるネットワークをつなぐ分割の機能を用意 - トランスポート層の役割[前編]
--- IPとアプリケーションを仲介 - トランスポート層の役割[後編]
--- 相手はポート番号で識別