フュージョン・コミュニケーションズは4月1日、携帯電話から発信した際に、相手先にオフィスの電話に割り当てられた050番号を相手先に通知できるサービス「モバイルチョイス“050”」を開始する。同社の企業向けIP電話サービス「FUSION IP-Phone」の付加サービスとして提供し、通話料の公私分計とセットになっている。
着信転送サービスも併せて利用すれば、固定と移動の両方で、発着信ともに050番号が使えるようになる。同社では、現時点でのFMC（Fixed Mobile Convergence）サービスの最適解と位置づけている。FMCとは、固定電話と移動電話の融合のことである。FMCが提供するサービスは、一つの端末（One Phone）、一つの電話番号（One Number）、一つの請求書（One Bill）とされており、フュージョンが実現するのは、このうちOne NumberとOne Billである。
「0037-67」を先頭につけてダイヤル
モバイルチョイス“050”を利用する際は、ダイヤルするときに先頭に「0037-67」をつけてダイヤルする。すると、フュージョンのIP電話網のなかで転送され、相手先に接続される。その際、あらかじめ対応づけておいたFUSION IP-Phoneの050番号が相手先に通知される（図1）。オフィスの電話からかけても、携帯電話からかけても、同じ050番号が相手先に通知されることになる。
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料金は、月額基本料金が210円、通話料は国内固定電話あてで31.5円/分などとなっている（表1）。
| 表1 モバイルチョイス“050”の料金（税込み） | ||||||||||||||||
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FUSION IP-Phoneが提供する着信転送サービスを併用すれば、050番号で携帯電話に着信可能になる。2月1日からトライアル・サービスとして提供している「Multi-Gateway for Skype」も利用すれば、固定、携帯、Skypeを含めて、発着信ともにOne Numberが実現できる。
037-67をつけてダイヤルした電話の通話料はすべて会社請求になるため、One Billも可能になる。いわゆる公私分計サービスである。また、これまで私物の携帯電話の番号が業務上の相手先に伝わるということが解消できる。
