ブックマークはある特定のページのURLを記録するものだが,そのページの一部だけを切り抜いて保存できるツール「Clipmarks」がある。クリップした情報は公開して,ほかのユーザーと共有することもできるし,非公開にもできる。ほかのユーザーが公開したクリップに,コメントを書き込むこともできる。クリップした情報は,印刷,検索が可能である。

 利用するには無料でユーザー登録をする。登録は,ユーザー名,パスワード,電子メール・アドレスだけでよい。

 Firefoxの場合,Clipmarks用の拡張機能をダウンロードしてインストールしたら,Firefoxを再起動する。「表示」-「ツールバー」-「カスタマイズ」メニューを選択すると表示されるウインドウの中にClipmarksのアイコンがあるので,それをツールバーにドラッグすると,Clipmarksのボタンが表示される(図1)。


図1●Clipmarks用の拡張機能を組み込んだFirefox
緑色のゼムクリップとその右側2個がClipmarksのボタン

 クリップするには,所望のページを開き,緑色クリップのアイコンをクリックし,クリップしたい部分にマウスを置く。すると黄色い枠が表示される。クリックすると,“Clipped”が表示される(図2拡大表示])。


図2●Firefoxでクリップしたところ
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 ただしこれだけではまだ保存されていない。緑色の右側にある保存ボタンをクリックすると,図3のようなウインドウが表示されるので,クリップしたい部分を確認し,Title,Tags,Remarksを記入し,公開する場合は“Make Clipmark Public”をチェックする。クリップにはオリジナルのURLが必ず表示される。


図3●タイトルなどを入力してクリップを保存する

 図4拡大表示]はクリップした例である。クリップをダブル・クリックすると,クリップを表示したウインドウが開く。クリップの最初の行にあるリンクはオリジナルのページへのリンクである。


図4●クリップの例
[画像のクリックで拡大表示]

 公開された中で人気の高いクリップは“Hot Now”に表示される。クリップの人気投票を行うための“POP”というボタンがあり,クリックすると1票投票できる。

 タグとユーザー名を指定してRSSフィードを受けることができる。クリップするユーザーをクリッパーと呼ぶが,特定のクリッパーのクリッピングを追跡することもできる。

 日本語に関しては,
  ・日本語のページをクリップ可能
  ・日本語でキーワード検索が可能
である。

 今後,多くの機能強化が予定されているが,中でも,クリップの特定グループ内だけの限定公開機能や,ローカルでクリップを保存できる機能などが期待できる。