ホテルのベランダから見たワイキキ・ビーチ<br>3月は雨期なので天気があまりよくない日が多いが,晴れるとやっぱりきれい。
ホテルのベランダから見たワイキキ・ビーチ<br>3月は雨期なので天気があまりよくない日が多いが,晴れるとやっぱりきれい。
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 去る3月1日,ITproのリニューアルが完了。まだサイトは多くの問題点を抱えていたが,きっと誰かが何とかしてくれるはずと,リニューアルを見届けてすぐに1週間ほど休暇をいただき,いざハワイへ。ただ,編集長からは「何かあったらメールするからチェックしてね」と有り難いお言葉をいただき,3kgもする大型ノートPCを担いで出国した。

 到着したのはワイキキ・ビーチに面したホテル。そのホテルの部屋にはイーサネットの口があるうえ,部屋やロビーから無線LAN経由でもインターネットへアクセスできると,ホーム・ページに書かれていた。6年ほど前に行ったときは,ダイヤルアップのための電話線のモジュラ・ジャックすらなかったのに,今はブロードバンド環境が整っているホテルが増えているようだ。

 で,初日の夜は時差ボケも手伝い,子供たちは現地時間の7時には就寝したので(筆者は日本にいても時差ボケ気味なので問題なし),おもむろにノートPCをカバンから取り出してアクセスを試みた。でも,うまくつながらない。DHCPでIPアドレスは割り振ってくれるのに...。30分ほど試行錯誤の後,ふと気づく。「もしかして有料なの?」。 日本のビジネス・ホテルでは,最近無料でインターネットにアクセスできるようにしているところが多く,国内出張などではそんなホテルを選んで泊まっていた筆者には想定外だったのだ。

 仕方がないので,IPアドレスが振られたあとにWebアクセスすると,強制的に表示させられるWebページでオンライン登録しようとしたら,何と1週間で120ドル。「これはちょっと高すぎない?」と思いつつも,ルーム・チャージにして使い始める。無線LANは11bで,国際回線経由なので社内から使っているほどの速さではなかったが,日本の速度測定サイトへアクセスして測ったところ1Mbps前後は出ていた。これでメール・チェックどころか,記事のアップもできる。実際,何度か寄稿者からの原稿修正依頼などを受け,ホテルから記事を修正したりした。

 そんな夜を3度ほど繰り返して迎えた朝,ホテル前のビーチにもノートPCを持ち出してアクセスしてみようと思い立ち,早速実験。するとビーチでも快適につながる。では電波強度はどうかと無線LANのユーティリティを開くと,ほかにも五つほどアクセス・ポイントが見つかった。そのうちの一つに接続先を切り替え,オンライン登録ページを見てみると,そちらは何と1週間で55ドル。ローカルなプロバイダが設置しているアクセス・ポイントのようだった。

 初日は何も迷わずに,ホテルのアクセス・ポイントにつないでしまったが,もっと安いプロバイダがあったのだ。その日は少し後悔しつつ部屋に戻った。

 そして,その翌日,そろそろ帰国が近づいてきたころ,部屋のテレビの説明書を詳しく読んでみると,テレビがインターネットにつながっていて,Webアクセスができると書いてある。しかも,Webブラウザは多言語対応で日本語にも対応する。「おいおい,これなら重いノートPCを担いで来なくても,Webメールで事足りたんじゃないか」。

 というわけで,ワイキキの公衆無線LANアクセス・サービスは,事業者ごとに料金が大きく異なっている。ホテルによっては,テレビがインターネットにつながっていることもあるようだ。

 ちなみに,ホテルの宿泊料の支払いはクレジットカードにしてExpressチェックアウトにしたので,インターネット・アクセス代がルーム・チャージされたことは,まだ妻にバレていない。