図1 Windows 2000 Professional SP4で「LAN」というLANアダプタ名のインタフェースに対して「TEST1」というDHCPクラスIDを設定した例
図1 Windows 2000 Professional SP4で「LAN」というLANアダプタ名のインタフェースに対して「TEST1」というDHCPクラスIDを設定した例
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図2 Windows 2000 Professional SP4で「LAN」というLANアダプタ名のインタフェースからDHCPクラスIDを削除した例(削除に伴い,ドメイン名が変更になっている)
図2 Windows 2000 Professional SP4で「LAN」というLANアダプタ名のインタフェースからDHCPクラスIDを削除した例(削除に伴い,ドメイン名が変更になっている)
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図3 Windows 2000 Professional SP4で「LAN」というLANアダプタ名のインタフェースにDHCPサーバーから提供されたDHCPクラスIDの情報を表示した例
図3 Windows 2000 Professional SP4で「LAN」というLANアダプタ名のインタフェースにDHCPサーバーから提供されたDHCPクラスIDの情報を表示した例
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ipconfig /setclassid LANアダプタ名 [DHCPクラスID]
ipconfig /showclassid LANアダプタ名

 IPサブネットに対応するDHCPスコープ内の一部のDHCPクライアントに対し特定の設定を適用させたい場合,Windows 2000以降ではDHCPクラスIDを設定することで,DHCPクラスID単位に異なる設定を適用させることが可能です。

 実際の設定を実行するには,図1のように「/setclassid」オプションを用います。設定後に「ipconfig」コマンドを実行すると,確かにDHCPクラスIDが設定されていることが確認できます。設定を削除するには,図2のようにDHCPクラスIDを指定せずに「/setclassid」オプションを使います。DHCPクラスIDは大文字と小文字を区別するので,図1で「TEST1」の代わりに「test1」と入力するとまったく異なるDHCPクラスIDを指定したことになるので注意が必要です。一つのLANアダプタに対して複数のDHCPクラスIDを設定することはできません。

 なお,このオプションはWindows 2000 SP4以降でないと正しく動作しません。「"IPCONFIG /SETCLASSID" コマンドがDHCP情報パケットのオプションフィールドのクラスIDを送信しない」も併せて参照してください。

 ちなみに,このオプションを機能させるためにはDHCPサーバー側でもDHCPクラスIDに関する設定が必要です。Windows 2000 ServerのDHCPサーバーでの設定方法は,「オプション クラスを使用する」を,Windows Server 2003の場合は,オプション クラスを使用する」およびそこから関連するリンクをそれぞれ参照してください。その他のDHCPサーバーについても,それぞれのドキュメントを参照して適切な設定を実施してください。

 DHCPサーバーはネゴシエーション時に設定済のDHCPクラスIDの一覧をクライアントに提供します。DHCPクライアントは,提示された中に自身が設定したDHCPクラスIDがあると,そのDHCPクラスID固有の設定を実行します。DHCPサーバーから提供されたDHCPクラスIDは「/showclassid」オプションにより,図3のように表示することが可能です。この図ではDHCPクラスIDの説明が文字化けしていますが,機能上は支障ありません。