netstatコマンドを定期的に繰り返して実行させるインターバル・オプションもある。使い方は,

netstat 60

のようにコマンドの最後に実行間隔を秒数で指定する。もちろん,

netstat -a 60

のように,ほかのオプション・パラメータと組み合わせて使うこともできる。

 このほか,結果の表示形式を指定するために補助的に使う-nオプションと-oオプションが用意されている。-nオプションは,結果表示にコンピュータ名やサービス名を使わずにIPアドレスとポート番号を表示するときに使う。

 -oオプションは,Windowsが実行中のプログラムを識別するときにプログラムに割り当てているプロセスID(PID)を結果表示に追加する。-aオプションと組み合わせれば,ポートを開いて待ち受けているプログラムのPIDが表示される。そして,Windowsのタスク・マネージャ*のプロセス・タブを表示させ,そこで該当するPIDと見比べれば実際のプログラム名がわかる。ただし,-oオプションはWindowsXPしかサポートしていない。

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 以上をまとめると,netstatコマンドには大きく分けて二つの調査機能が備わっているといえる。一つめは,パソコンの現在の通信状態を調べる機能だ。「netstat」と単に実行したり,-aオプションや-rオプションを付けて実行したときが相当する。

 二つめは,パソコンが起動してから現在に至るまでの通信を統計情報として表示する機能である。こちらは-eオプションや-sオプションを指定して実行したときが相当する。