今見てきたnetstatコマンドの標準的な使い方で調べられるのは,あくまでもどこかとTCP/IPで通信している状態だけである。つまり,サーバー・ソフトなどが,「ポートを開いて,相手からの接続を待ち受けているかどうか」といった状態はわからない。
待ち受け状態まで調べるときには,netstatコマンドのオプション・パラメータを使う。そこで,
netstat -a
と実行する。
すると,図1とよく似た画面が表示されるだろう。ただ,ちょっと違うのは,右端のState(状態)の項目。LISTENING(リスニング)となっている行がいくつか表示される(図2[拡大表示])。
まさに,これがサーバー・ソフトなどによってポートが開かれて,相手からの通信を待ち受けている状態を示している。
また,UDPポートを開いて相手からの通信を待ち受けているときは,Foreign Addressの項目が「*:*」と表示される。図2を見ると,WindowsマシンはいくつもUDPポートを開いていることがわかるだろう。これは,フォルダ/プリンタ共有のためにWindowsが通信を待ち受けているからだ。