このように,公衆無線LANエリアでパソコンを使う場合,自宅やオフィスで使うときと設定を変える必要が出てくる。だからといって,いちいち設定画面を開いて変更するのは面倒だ。
そこで最近は,接続環境ごとに設定をプロファイルとして保存しておき,環境を選択するだけで切り替えられるツールが出てきた。Windows ファイアウォールの設定状態や,DHCPの有効/無効,プロキシ・サーバーの設定などをまとめて変更できる。
松下電器産業や富士通は,自社のノート・パソコンにこうしたソフトを標準搭載している。また,これらのソフトより機能が豊富なパッケージ・ソフトもある。例えばアイフォーの「ネットスイッチNinja」は,先に挙げた項目のほか,フォルダの共有設定の有効/無効やInternet Explorerのホームページなども接続環境別に保存できる(図2-4)。
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公衆無線LANサービスは,セキュリティになどの状況を自分で確認できないのが不安だ。だが,インターネットにつながるしくみや家庭やオフィスで使う無線LANとの違いを知っておけば,注意点は見えてくる。それを押さえて,自分で対策することが肝心だ。