図2-4 設定変更には切り替えツールを使うと便利<br>接続環境ごとにパーソナル・ファイアウォールやファイル共有などの設定をプロファイルとして保存し,ボタンで切り替えられるツールがある。一部メーカーのノート・パソコンに標準搭載されているほか,パッケージ販売されている専用ツールもある。
図2-4 設定変更には切り替えツールを使うと便利<br>接続環境ごとにパーソナル・ファイアウォールやファイル共有などの設定をプロファイルとして保存し,ボタンで切り替えられるツールがある。一部メーカーのノート・パソコンに標準搭載されているほか,パッケージ販売されている専用ツールもある。
[画像のクリックで拡大表示]

 このように,公衆無線LANエリアでパソコンを使う場合,自宅やオフィスで使うときと設定を変える必要が出てくる。だからといって,いちいち設定画面を開いて変更するのは面倒だ。

 そこで最近は,接続環境ごとに設定をプロファイルとして保存しておき,環境を選択するだけで切り替えられるツールが出てきた。Windows ファイアウォールの設定状態や,DHCPの有効/無効,プロキシ・サーバーの設定などをまとめて変更できる。

 松下電器産業や富士通は,自社のノート・パソコンにこうしたソフトを標準搭載している。また,これらのソフトより機能が豊富なパッケージ・ソフトもある。例えばアイフォーの「ネットスイッチNinja」は,先に挙げた項目のほか,フォルダの共有設定の有効/無効やInternet Explorerのホームページなども接続環境別に保存できる(図2-4)。

◇   ◇   ◇

 公衆無線LANサービスは,セキュリティになどの状況を自分で確認できないのが不安だ。だが,インターネットにつながるしくみや家庭やオフィスで使う無線LANとの違いを知っておけば,注意点は見えてくる。それを押さえて,自分で対策することが肝心だ。