Connoteaで多数のブックマークを登録すると,タグで整理されていても必要なブックマークを探し出すのが難しくなる。そこで,PersonalBrainを使ってみた。

 PersonalBrainは,Webページへのリンク,メール,文書ファイル,など,Windowsで扱う対象物を視覚的に整理するためのツールである。PersonalBrainではこのような構成要素をThought(考え)と呼ぶ。価格は79.95ドルである。Windowsのみに対応している。

 例えば,ローカーボ(低炭水化物)ダイエットについての情報を整理してみよう。まずローカーボ・ダイエットのThoughtを作成する。出発のThoughtをMyRootとすると,MyRootをクリックし,中心に表示させる。MyRootの箱の下の丸を左クリックし,下の方にドラッグする。1階層下のchildを作成するウインドウが開くので,ローカーボと入力する。

 ローカーボに関連したホームページをIEやFirefoxなどで表示する。URLが表示されている1行ウインドウの左端のアイコンを「ローカーボ」にドラッグすると,名前を聞いてくるので,適切な名前を入力する。そうすると,「ローカーボ」の下にそのURLへのリンクが作成される。


 上の画面では「ローカーボ」を作成しConnoteaというホームページ,「ローカーボ…..」というWordのファイル,「ローカーボ実験結果」というPowerPointファイルがリンクされている。それぞれをクリックすると,対応したソフトウエアが開き,閲覧・編集できる。

 Thoughtとしてリンクできるのは,URL,ファイル,フォルダ,などである。例えば,CドライブをすべてThoughtにリンクするとCドライブ全体をPersonalBrainで一覧することができる。ただし,1つのThoughtには最大128のchildしかリンクできない。

 ConnoteaのブックマークをThoughtにリンクし,視覚的に一覧できるのは非常に便利だ。個々のタグごとにThoughtを作り,そのThoughtに関係したファイルをリンクするなどして,情報整理が可能である。


 上の画面は,Glycemic Loadというフォルダを“Glycemic Load”というThoughtにリンクしたものだ。フォルダの中身が表示されている。

 URLをリンクする場合,リンクしたページから出発して,そのページにあるリンクをすべてThoughtにリンクできる“Spider Web Page”という機能がある。リンクする階層の数を指定することもできる。

 このソフトウエアを開発した,TheBrain Technologies社長兼CTOのHarlan Hugh氏によると,2006年4月にPersonalBrainの新しいバージョンが登場する予定であり,インターネットで自分のBrainを共有できるようになる。現在のバージョンで共有するには,My Brainsというフォルダをネットワークで共有する。My Brainsフォルダ内のファイルをすべてコピーすれば,ほかのユーザーに自分のBrainを見せることができる。

 PersonalBrainは個人向けであるが,企業向けにはBrainEKP(Enterprise Knowledge Platform)が販売されている。OracleまたはSQL Serverが必須である。

 コンサルタントのJerry Michalski(ジェリー・ミカルスキー)氏のBrainがここ(表示された画面上部の“here”をクリック)に公開されている。これは彼のPersonalBrainをBrainEKPに変換し,公開しているもので,編集はできず閲覧だけできる。