米Intel Corp.は,米国時間の2006年3月7日から開催中のIDFにおいて,モバイルWiMAX(IEEE802.16e)と無線LANの両方の送受信に利用できる1チップICを開発したことを発表した。開発コード名は「Ofer」。同社Executive Vice PresidentのSean Maloney氏の基調講演で,試作品の動作を実演した。
Oferでは,モバイルWiMAXと無線LANの送受信機能を1チップに統合化したという。RFトランシーバ回路のみで,OFDMの変復調などベースバンド処理は別チップが必要になるもよう。適用を想定する周波数帯やMIMO伝送への対応の有無などは明らかにしていない。Maloney氏の基調講演では,信号波形を見せるといったデモを行った。
このほかMaloney氏の基調講演では,WiMAX用PCカードを装着したノート・パソコンを後部にくくりつけたオートバイを走らせるなど,モバイルWiMAX関連の実演に力を入れていた。なおIntel社は,2006年後半にもモバイルWiMAX用のPCカードを自社ブランドで出荷する予定。