図1●データベース新規作成画面
図1●データベース新規作成画面
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図2●LinkPlayerで視聴するメディア・ファイルを指定する
図2●LinkPlayerで視聴するメディア・ファイルを指定する
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図3●Webブラウザで「http://localhost:8080」にアクセスし,SwissCenterが正常に動作していることを確認する<br>LinkPlayerに表示されるものと同じページをFirefoxで表示した。
図3●Webブラウザで「http://localhost:8080」にアクセスし,SwissCenterが正常に動作していることを確認する<br>LinkPlayerに表示されるものと同じページをFirefoxで表示した。
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図4●SwissCenterのBrowse Movie画面
図4●SwissCenterのBrowse Movie画面
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図5●ファイル名を検索できる
図5●ファイル名を検索できる
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図6●新しいスキンに変更できる&lt;br&gt;Scifiというスキンに変更し,MP3をブラウズしている画面
図6●新しいスキンに変更できる<br>Scifiというスキンに変更し,MP3をブラウズしている画面
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図7●曲の情報やアルバム・アートをダウンロードできるMediaMonkey
図7●曲の情報やアルバム・アートをダウンロードできるMediaMonkey
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図8●Album Cover Art Downloadeのサイト
図8●Album Cover Art Downloadeのサイト
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 もともとPinnacle ShowCenterというネットワーク・メディア・プレーヤのサーバーとして開発されたSwissCenterというGPLのソフトウエアがある。SwissCenterはShowCenterと同じハードウエア技術を使用しているネットワーク・メディア・プレーヤーでも利用できるということなので,LinkPlayerで使えるか試してみた。

 SwissCenterは,WindowsとLinuxで稼働する。動作に必要なソフトウエアは,ApacheまたはSimple Media Server(Simese),MySQL,PHPであるが,“SwissCenter & Simese combined installer(Windows only)”をダウンロードしインストールすれば,必要なソフトウエアも同時にインストールされる。

 SwissCenterが扱えるメディア・ファイルの種類はネットワーク・メディア・プレーヤに依存する。

 まずは,SwissCenterの設定ファイル「C:\Program Files\Simese\Simese.ini」に記述してある通信用のポートを確認する。以下のような記述があるので,「Port=」に指定されているポート番号を調べる。下の例では「8080」である。


[Common]
; Port on which Simese listens for incomming requests
Port=8080

 次にSimseを起動し,タスクバーにあるSimseアイコンを右クリックした後,Configurationをクリックすると,Webブラウザが開き,データベースを新規作成する画面が表示される。ここでCreate Databaseをクリックする(図1[拡大表示])。

 次にLinkPlayerで視聴するメディア・ファイルを指定する。それには,ConfigurationページのMedia Locationで,Media TypeとCategoryを指定する。「Unrated Certificate」項目には,PG(保護者の付き添いが望ましい映画),PG-13(13歳以下の子どもには保護者の付き添いが望ましい映画),R(Restricted)などを指定する(図2[拡大表示])。

 ここまで設定が完了したら,タスクバーにあるSimseのアイコン右クリックし,「Update media」メニューを実行する。Windows XP SP2のWindowsファイアウオールやその他のファイアウオールを動作させている場合は,Simple Media Serverへの通信を通過させるように設定する。

 SwissCenterが正常に動作していることを確認するため,Webブラウザで「http://localhost:8080」を表示する(図3[拡大表示])。

 Watch A Movie,All Categories,Browse Filesystemとメニューをたどっていくと,図4[拡大表示]の画面にたどり着く。ビデオ・ファイルのサムネイル画像をビデオ・ファイルと同じファイル名で保存しておけば,(図4[拡大表示])のようにサムネイル画像がブラウザの画面に表示される。拡張子はjpgである。

 「Browse by Title」メニューでファイル名を検索できる(図5[拡大表示])。SwissCenterは自動的にhttp://www.lovefilm.comにアクセスし,Title,Actor,Director,Genre,Yearの各情報を取得して,ローカルのMySQLデータベースに登録する。ただし,2006年3月現在のバージョンではこの機能は正常に動作していない。

 Main MenuのSetupでChange User Interface Styleを選択すると,スキンをダウンロードし,新しいスキンに変更できる(図6[拡大表示])。MP3ファイルのID3タグにアルバム・アートがあれば,図6[拡大表示]の画面のようにアルバム・アートを自動的に表示可能だ。アルバム・アートを入手し,MP3のID3に埋め込む方法は多数あるが,ここではMediaMonkeyを使用している(図7[拡大表示])。

 トラックを右クリックし,Auto-tag from Amazonで曲の情報やアルバム・アートをダウンロードし,MP3のID3タグに保存できる。この例では,Amazonからアルバム・アートをダウンロードできなかったので,さらに,Album Cover Art Downloader「http://kempele.fi/~skyostil/projects/albumart/」(このページは2006年3月現在アクセスできない)を使用してこのアルバムのカバー・アートをダウンロードする。Amazon,Buy.com,Walmart,Yahoo!からアルバム・アートをダウンロードできる(図8[拡大表示])。ID3タグに埋め込まれた曲名,演奏者,カバー・アートは,LinkPlayerで再生中に画面に表示される。