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 バチカンのお膝元ローマ。古都は相変わらずのにぎわいを見せるが、ゴミ収集もニギニギしい。曜日によって収集ゴミの種類が異なり、それに合わせてゴミ出しをする、といったスケジュールはない。不燃ゴミ、ガラス瓶、燃えるゴミ、と3種類のゴミ箱が置きっぱなし。不燃ゴミとガラス瓶は屋根にある穴から入れ、燃えるゴミはハコの下にあるバーを足で押し下げると屋根が開く仕掛け。両手に袋を持ったまま屋根が開くから便利だが、その大きさには驚く。大人が立って入れる小屋くらいあり、車ならセダンより大きい。しかも白、青、緑、四隅には赤と白のマークが付き、目立つデザインだ。

 市役所は景観保護のためにアパートの改修や公共設備のデザインに厳しい注文を出し、古都を守ってきたが、これだけは別格のようだ。並木道であれ歴史的な建物がある広場であれ、所かまわず景観との調和などおかまいなしにゴミ箱は並ぶ。一定の時間にゴミを出すアパートの管理人がいなくなったためだろうが、ここまで大きいゴミ箱で街角が賑やかになれば、目に活気と映るのは重厚な石の街だからか。