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 お姉さんがコトコトと音をたてて車を引っぱって歩いていた。買い物にしては袋が大きすぎる、と見ればLA POSTと燕のマークが。フランスの郵便局のマーク。お姉さんは配達中だった。民営化へのかけ声は日本ほどではないフランスでも、業務の合理化、サービスの多様化そしてエコロジーへの配慮は日本以上だ。以前はエンジン付きの車で配達していたが、普通郵便物を袋を引きながらパリの歩道を歩いて配達する職員の姿が2000年ころから現れる。

 ドイツでもイタリアでも同じ様な姿を見たことがある。日本でも宅配便が商店街はリヤカーを引いて徒歩で配達、とエンジン付きの車を入り口で止めるエコ配慮をしたことがあった。それと似てこれは古いというより、どこかのどかなエコロジーに配慮した新風景と映る。その原因の一つは郵便物をいれるバックの青と黄色のチューブがフランスの郵政省のコーポレートカラーに染まっていたからだろう。公共の機関であるとはいえ他業界との差を見せるエコ配慮のデザインでもある。