記者のつぶやき
目次
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イチゼロ年代のIT業界を“あずまん”は救うか?
2000年代すなわち「ゼロ年代」が終わりを告げようしている。2010年代すなわち「イチゼロ年代」になっても,企業向けIT(エンタープライズ)の分野で暗い空気が漂う状況は避けたい。“あずまん”が登場すると,状況がぐっと変わるのではないか。筆者はこう期待している。
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プログラミング勉強会に見た“明るい”話
「未曾有の経済危機」という言葉が飽きるほど飛び交い、気力が減退しがちな昨今。IT業界、ことプログラミングの初心者層に目を向けてみると、明るい話が意外に多くある。Rubyの団体「Rubyビジネス・コモンズ」の最首英裕会長の話を聞き、同団体が主催するプログラミングの勉強会「イケテル勉強会」を見て、そん…
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IPv6のキラー・アプリが見えた?
先日,「ITpro読者が選んだ2009年のキーワード」が発表された。注目は,「Windows7」や「クラウド・コンピューティング」といった目新しいキーワードに混じって「IPv6」が3位にランクインしたこと。今度こそ,IPv6は「来る」のだろうか。
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「インドnano」から「のび太」,そして「ミトコンドリア」まで---2008年を振り返って
2008年の「今年の漢字」は「変」だそうだが,製造業,とりわけ自動車産業にとっては,「変曲点」と言ってもよい年となった。まず,年明け早々の1月10日には,インドの自動車メーカーTata Motors社が,30万円を切る超低価格車「nano」を発表して,自動車業界に衝撃を与えた。スズキがインドで生産…
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日本発・世界初の拡張現実(AR)
ITproと日経コミュニケーション編集部では2月26日に「拡張現実(AR,AugmentedReality)」のビジネスをテーマとしたカンファレンスを開催します。少々時期尚早なテーマかとも思いましたが,ARは"日本発"で"世界初"のビジネスだと考え,あえて企画しました。
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システム契約下手は損をする
システム開発についての契約を漫然と結んでいる企業にとって、厳しい時代が訪れている。最近、このことを強く感じる。
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日本一のIT活用事例を想像してみた
優れた情報システムを構築・活用した企業を発掘・表彰するイベント「IT Japan Award 2009」プロジェクトが本格始動した。今年はいったいどんな企業が賞を獲得するのだろうか。応募内容の審査や受賞企業は外部の有識者が公明正大に選定するので、記者がいろいろと想像しても仕方がないのだが、今年の受…
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ビジョンなき「日本版グリーン・ニューディール」
オバマ政権の掲げる「グリーン・ニューディール」政策は,“目前の利益を度外視して”環境技術分野に集中投資するというもの。10年で1500億ドルという投資規模で猛追されてはたまらないと,日本政府は「日本版グリーン・ニューディール」を発表した。だが,“ニューディール”と言えるような新産業創出の勢いはなく…
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「チャンス」としての危機
その社長は,「またその話か」といううんざりしたような表情でこう言った。「そりゃ,悪いですよ,景気は。でも,ウチも創業して20数年の間に良いときも悪いときもありました。所詮,景気が良いとか,悪いとかなんて外的な話ですよね。大切なのは内部をどうするかです。世の中は世の中,自分は自分。別の問題でしょう」…
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オープンソースが実現した「ソフト部品流通」とその先の夢
「夢をあきらめたわけではないんですよ」。イーシー・ワン代表取締役社長の最首英裕氏は笑う。夢とは,同社が上場時に掲げていた「ソフトウエア・コンポーネント流通」のことだ。同社はMBO(経営陣による企業買収)により,2009年2月に非上場企業に戻る。新しい体制で挑戦しようとしているのが,コミュニティによ…
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テレビにかぶりついてリモコンを操作する私
今月,遅ればせながら我が家で初めてHDDビデオ・レコーダーを購入した。VHSと比べて画質,機能とも極めて満足している。だが,たった一つだけ,困ったことが起こった。私の場合,リモコンを使っているのに「リモートで操作できない」ことが少なくないのだ。
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パンデミック前夜の経済危機に思う
「新型インフルエンザの発生は認められていません」,「我が国の状況→フェーズ3A」。厚生労働省の新型インフル関連ページには,こんな情報が目立つように表示されている。世界はいま,ヒト-ヒト感染が起こる「フェーズ4」がいつ訪れるのか,かたずをのんで見守っている。
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すべての若いプロジェクト・マネジャーへ捧げる
2004年3月から2006年3月まで,2年間にわたって雑誌「日経ITプロフェッショナル」に連載した「プロマネ失敗学」が単行本になった。著者はコンサルティング会社,クロスリンク・コンサルティングの拜原正人社長だ。記者が拜原社長と初めて出会ったのは,今から6年前の2003年春。クロスリンク・コンサルテ…
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10年先を考えたことがありますか?
あなた自身が今持っているスキルは、これから10年後もITエンジニアとして通用すると思いますか---。こう質問されて,とっさにどう答えるだろうか。日経SYSTEMSのアンケートで3分の1が「通用しない」と答えた。この結果を見て,筆者は「まるで自分のことのようだ」と思った。
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求む「電源カフェ」
朝の駅カフェには,否応なく出先でパソコンを使わなければならないモバイル・ユーザーが集結している。筆者がよく行く店はネット・カフェではないし,無線LANサービスをやっているわけでもない。でも,みんな当然のように通信カードを持っているから特に困らない。唯一の切実な問題は「電源」である。
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IT業界は“トヨタ”の苦境をどう受け止めるのか
トヨタ自動車が年末に発表した赤字見通しは衝撃的かつ象徴的だった。21世紀に入ってからの同社の営業利益の推移をグラフにしてみると,発表された落ち込みがいかにすさまじいものであるかが分かる。2009年にIT業界でどのようなトレンドが生まれるにせよ,この不況を無視したものではあり得ない。
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天然疑惑
テレビ報道によると,クレーマーが増加しているらしい。モンスターペアレントならぬ,モンスターコンシューマの台頭である。ファッションメーカーに勤務する妻も,そうそうその通りという。それも,10年も前に購入して飽きるほど着用した洋服を持ってきて「変色した」と返金を迫る客とか,考えられないようなケースが,…
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Web大好き
筆者はWebが大好きだ。はじめてのブラウザはNCSA Mosaic,はじめてのWebサーバーはCERN httpdだった。Sun Microsystems製の大きなCRTモニタに,NASAのWebサーバーからダウンロードしたJPEG画像が表示されるのを見て興奮した。自己紹介やダジャレといったたわい…
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「動かない」で困るのはサーバーだけじゃない
この記事をどのような端末を使ってご覧になっているだろうか。企業から貸与されたパソコンを使っている方が多いかもしれない。今や情報収集も文書作成も、それ以外の業務についても、パソコンを使うことが前提となっている。クライアントサーバー型システムも、Webアプリケーションも、クライアントパソコンなしには機…
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2008年を振り返る,「この製品サービスがすごい!」
一見退屈に思えるエンタープライズ(企業情報システム)関連ベンダーが開発/企画化する新製品や新サービス分野こそ,実はこうした刺激に満ち溢れた世界だと,記者は考えている。以下は,自身が執筆した過去記事の中から独断と偏見で選んだ「2008年における新機軸でユニークな製品サービス10傑」である。
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