優先順位を上げてプログラムを実行する |
# nice -n -10 grep "Linux" target > result
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「nice」コマンドを使うと,プログラムの優先順位を指定できる。niceで指定するnice値は-20から19までの値を取る。-20が最も優先順位が高く,19が最も低い。「-n数値」オプションでnice値を任意に指定できる。指定しないとnice値は10となる。「ps l」や「top」を実行した際,「NI」欄にnice値が表示される。
$ ps l
F S UID PID PPID C PRI NI ADDR SZ WCHAN TTY TIME CMD
100 S 0 2172 2168 0 68 -10 - 435 wait4 pts/0 00:00:00 grep
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なお,マイナスのnice値の設定にはルート権限が必要となる。
応用:プログラムの優先順位を指定し直す |
# renice -3 12566
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「renice」は既に動作しているプロセスのnice値を変更する。優先順位の変化分,変更するプロセスIDの順に指定する。ただし,一般ユーザーはnice値を増やすことはできるが,減らすことはできない。減らす場合は,ルート権限を得る必要がある。
また,プロセスIDの代わりに「-u ユーザ名」オプションを指定することで,指定したユーザーの権限で動作しているプロセスのnice値すべてを変更できる。