表1●主なソーシャル・ブックマーキング・サイト
表1●主なソーシャル・ブックマーキング・サイト
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図1●Titleに日本語が使える
図1●Titleに日本語が使える
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図2●Furlしたページのリスト
図2●Furlしたページのリスト
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 ホームページを閲覧するWebブラウザには,ブックマーク(インターネット・エクスプローラーでは「お気に入り」と呼ぶ)を付けて,そのページをすぐに参照できる機能がある。このブックマークをインターネットのある場所に置いて,公開し,「集団の知恵」によって新しいホームページを発見し,分類し,ランク付けする仕組みが「ソーシャル・ブックマーキング」である。

 ユーザーが自由に決めたタグ(Tag)によって分類される。Googleのような検索エンジンはロボット・ソフトウエアが自動的にリンクの数をカウントしてランク付けしているが,「ソーシャル・ブックマーキング」は人間がタグを付けるので,そのページが実際にどれだけ役立つかの,より正確な指標になる。皆でランクを付けることになる。

 タグはどんなものでもよく,ユーザーが適当に判断したものを付けることができる。既に,10種類程度のソーシャル・ブックマーキング・サイトが稼働している(表1[拡大表示])。


使いやすいFurl

 Furlはユーザー数が数十万を超えるソーシャル・ブックマーキング・サイトである。ユーザー登録をし,ブラウザに“Furl It”ボタンを追加する。ブックマークしたいページで“Furl It”をクリックしてそのページを登録する。Furlには,リンクだけでなく,ページの内容も保存できる。各ユーザーには5Gバイトのスペースを与えられる。検索はタグでも可能だが,全文検索が主である。有料サイトのページは,購入したユーザーしかアクセスできないようになっている。

 Titleに日本語を使ってもよい(図1[拡大表示])。日本語のページの保存・表示はまだできない。Furlした情報を他人と共有するには,自分のFurlのURLを教えればよい。FurlのURLは,例えば「http://www.furl.net/members/FurlUserID」である。RSSフィードで自分のFurlページを伝えてもよい。

 公開されているアーカイブをランク付けするのに,PeopleRankという手法を用いている。この手法は既存の検索エンジンの提供する結果よりも,より民主的に結果を表示してくれる。キーワードのマッチや,リンク数の多さに加え,各ページを何人がFurlしたか,つまり人気投票を行ったか,によって検索結果の表示の順番を決めている。

 図2[拡大表示]はFurlしたページのリストを表示している。アスタリスクが付いているページは非公開のものである。Furlしたものを公開するかどうかは,ユーザーが決定できる。ブックマークはどこにいても作成・参照できるので,異なるパソコンで,異なる場所でブックマークを作成・参照できるという利点がある。