Linuxコマンド逆引き大全
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 CD-R/RW,DVD-R/RW,DVD+R/RW用の書き込みイメージを作成する
$ mkisofs -r -J -o ../cd.img .

 CDやDVDに書き込むイメージを作成するには,まずイメージ用ディレクトリを用意し,書き込むファイル(ディレクトリ・ツリー)をそこにコピーする。イメージ用ディレクトリ配下のディレクトリ構造がそのままCDまたはDVDのディレクトリ構造になる。

 イメージを作成するには,イメージ用ディレクトリに移動して,


$ mkisofs -r -J -o ../cd.img .

と入力する。「-o」オプションには,出力するCDイメージのファイル名を指定する。コマンドの最後に,書き込むファイル(ディレクトリ・ツリー)があるディレクトリを指定する。上記の例では,カレント・ディレクトリ(今いるディレクトリを示す)の「.」を指定している。また,「-r」オプションはRock Ridge拡張を,「-J」オプションはJoliet互換を表す。これらを指定しておくと,Windowsマシンからでも,でき上がったCDを利用できる。

 DVD-R/RW,DVD+R/RWのイメージ作成はCD-R/RWと同様に行なえばよい。また,DVDの標準フォーマットであるUDFでイメージを作成したい場合は,「-udf」オプションを付ける。


$ mkisofs -udf -o ../udf.img .


 応用:マルチセッション用のイメージを作成する(追記用)
$ cdrecord dev=0,0,0 -msinfo
0,12563
$ mkisofs -r -J -C 0,12563 -o ../image.iso .

 セッションを追記する際は,追記用のCDイメージ作成時にCDのセッション情報が必要になるので,まずはこの情報を取得する。


$ cdrecord dev=0,0,0 -msinfo
0,12563

 表示された数字がセッション情報だ。次にイメージを作成する。この際,あらかじめ得たセッション情報を「-C」オプションに指定する。


$ mkisofs -r -J -C 0,12563 -o ../image.iso .

 なお,最初のセッションに書き込む場合は,通常のCDイメージの作成方法と違いはない。


 応用:イメージをマウントする
# mount -o loop image.iso /mnt/cdrom

 ハード・ディスク上などにあるイメージを,CDに書き込むことなく,マウントしてアクセスできる。上の例では,イメージ・ファイル「image.iso」を「/mnt/cdrom」ディレクトリにマウントしている。なお,ルート権限で実行する必要がある。