Linuxコマンド逆引き大全
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 ディレクトリ間を移動する
$ cd goto-dir

 ディレクトリ間を移動するには「cd」コマンドを使用する。cdの後ろに,移動先のディレクトリを記述する。ディレクトリの指定方法には,現在のディレクトリ(カレント・ディレクトリ)からのパスを記述をする相対パスによるものと,ルート(ディレクトリ構造の最も上)からのパス指定する絶対パスによるものがある。

 相対パスでは,現在の位置から目的のディレクトリに至るパスを指定することになる。


$ pwd
/home/hoge-user
$ cd work           ←ディレクトリをそのまま指定
$ pwd
/home/hoge-user/work

 絶対パスの場合は,ルートを表す「/」からのパスを指定する。


$ pwd
/home/hoge-user/work
$ cd /etc/httpd          ←「/」からのパスを指定
$ pwd
/etc/httpd

 また,表に示した記号を用いるとディレクトリの表記が楽になる。


記号 意味
/ ルート・ディレクトリ
./ カレント・ディレクトリ(現在のディレクトリ)
../ 親ディレクトリ(カレント・ディレクトリの1つ上)
~/ ホーム・ディレクトリ

 これらの記号の使用例を示す。


2つ上のディレクトリに移動
$ cd ../../

ホーム・ディレクトリに移動
$ cd ~/

 ディレクトリ名が長くなってしまう場合の移動には「popd」や「pushd」が役立つ。例えば,「/home/hoge- user/work/text/200010/report/image」ディレクトリから,「/usr/share/fonts/TrueType/」ディレクトリに移動し,再び「/home/hoge-user/work/text/200010/report/image」ディレクトリに戻りたい場合は,


$ pwd
/home/hoge-user/work/text/200010/report/image
$ pushd /usr/share/fonts/TrueType/   ←移動時にこのディレクトリが保存される
/usr/share/fonts/TrueType /home/hoge-user/work/text/200010/report/image
$ pwd
/usr/share/fonts/TrueType
$ popd      ←前のディレクトリを読み出して,そこに移動する