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route 　ルーティング・テーブルを表示・設定する (8)

　構文 　
route [option] [target]

　オプション 　
-A ファミリ 指定したアドレス・ファミリを使う。「inet」などのファミリを指定できる
-F カーネルのFIBルーティング・テーブルを操作する
-C カーネルのルーティング・テーブルを操作する
-v 詳細に表示する
-n ホスト名を解決せずにIPアドレスで表記する
-e 詳しく表示する。--eeとすることでさらに詳しく表示される
del 経路を削除する
add 経路を追加する
target 対象とするIPアドレスを指定する
-net targetをネットワークとする
netmask アドレス ネットマスクを指定する
gw アドレス ゲートウエイを経由する。「default gw」とした場合，デフォルト・ゲートウエイになる
metric 数値 メトリック値を指定する
mss サイズ 経路の最大セグメント・サイズを指定する。単位はバイト
window サイズ TCPウィンドウ・サイズを指定する。単位はバイト
irtt 時間 初期ラウンドトリップ時間をしてする。単位はミリ秒
reject ブロックする経路を指定する

　説明 　

ネットワークでどのようにデータを通信していくかを決める経路情報（ルーティング・テーブル）を表示・設定する。ルーティングの新規登録やデフォルト・ゲートウエイを指定できる。ルーティング・テーブルの表示内容は以下の通り。

　表示項目の意味 　
Destination 対象となるネットワークまたはホスト。「default」はデフォルト・ゲートウエイを表す
Gataway ゲートウエイのIPアドレス。「*」は設定されていない
Genmask 対象ネットワークのネットマスク
Flags ルーティングのフラグ。「U」はルーティングが有効，「H」は対象がホスト，「G」はゲートウエイ，「R」は回復される動的なルーティング，「D」はデーモンまたは置き換えによって書き換えられるルーティング，「M」はルーティング・デーモンまたは置き換えによって書き換えられるルーティング，「A」はaddrconfで設定されたルーティング，「C」はキャッシュのエントリ，「!」は拒否を表す
MSS TCP接続の最大セグメント数
Window TCP接続のウインドウサイズ
irtt 初期ラウンドトリップ時間
Iface このルーティングのネットワーク・インタフェース名
Metric 対象との距離
Ref ルートの参照数
Use ルーティングの参照回数

　使用例 　 
ルーティング・テーブルを表示する
$ /sbin/route 
Kernel IP routing table
Destination     Gateway         Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
192.168.0.0     *               255.255.255.0   U     0      0        0 eth0
169.0.0.0       *               255.255.0.0     U     0      0        0 eth0
default         192.168.0.1     0.0.0.0         UG    0      0        0 eth0

ルーティングを追加する
# route add -net 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 eth0

デフォルト・ゲートウェエイを指定する
# route add default gw 192.168.0.1 

10.*.*.*ネットワークへのルーティングを拒否する
# route add -net 10.0.0.0 netnask 255.0.0.0 reject

　関連事項 　
traceroute，netstat，ネットワークの経路情報を確認する