Linuxコマンド集
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mount  ファイル・システムをマウントする (8)

 構文  
mount -a [-fFnrsvw] [-t vfstype] [device] [position]

 オプション  
-a /etc/fstabに記述されているファイル・システムをマウントする。ただし,noautoのファイル・システムはマウントから除外される
-n マウントをする際,/etc/mtabに情報を書き込まない
-r ファイル・システムを読み込み専用でマウントする
-w ファイル・システムを読み書き可能な状態でマウントする
-v マウントの詳細を表示する
-t vfstype ファイル・システムのタイプを指定する。指定できるファイル・システム・タイプは別表を参照
device マウントするデバイスを指定する
position ファイル・システムをマウントする場所を指定する

 主なファイル・システム・タイプ  
ext2 Linux標準のファイル・システム
ext3 ext2にジャーナリング機能を付加したファイル・システム
ReiserFS ジャーナリング機能を持ったファイル・システム
xfs ジャーナリング機能を持ったファイル・システム
msdos MS-DOSファイル・システム
vfat Windows95のファイル・システム
iso9660 ISO9660準拠のファイル・システム(一般的なCD-ROMの形式)
udf ユニバーサル・ディスク・フォーマット・ファイル・システム(主にDVDに利用される)
nfs ネットワーク・ファイル・システム
samba Windowsのネットワーク共有のファイル・システム

 説明  

ファイル・システムをマウントする。Linuxではマウントという作業をしない限りデバイス上のファイル・システムを使用することは原則的にできない。マウント作業により,デバイス上のファイル・システムをディレクトリの1つとして使用できる。マウント作業はスーパーユーザー権限がないと行えないが,/etc/fstab/での設定次第では通常のユーザーでのマウントも可能。


 使用例  
CD-ROMをマウントする
# mount -r -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom

Linux形式のフロッピ・ディスクをマウントする
# mount -t ext2 /dev/fd0 /mnt/floppy

MS-DOS形式のフロッピ・ディスクをマウントする
# mount -t msdos /dev/fd0 /mnt/floppy

 関連事項  
umountdfフロッピ・ディスクを使うCD-ROM,DVD-ROMを使うハード・ディスクを増設する