Linuxコマンド集
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dd  ファイルの変換とコピーを行う (1)

 構文  
dd [if=file] [of=file] [ibs=bytes] [obs=bytes] [bs=bytes] [cbs=bytes] [skip=blocks] [seek=blocks] [count=blocks] [conv=code]

 オプション  
if=file 入力ファイルを指定する。指定がない場合は標準入力を表す
of=file 出力ファイルを指定する。指定がない場合は標準出力を表す
ibs=bytes 一度に指定したバイトのブロックを読み出す
obs=bytes 一度に指定したバイトのブロックを書き込む
bs=bytes 一度に指定したバイトのブロックを読み書きする
cbs=bytes 一度に指定したバイトのブロックを変換する
skip=blocks 入力ファイルの先頭から指定したブロックをスキップする
seek=blocks 出力ファイル中の指定したブロックをスキップする
count=blocks 入力ファイルから出力ファイルへ指定したブロックをコピーする
conv=code コード変換を行する。指定できるコードは後述のコード表を参照

 コード表  
ascii EBCDICをASCIIに変換
block 改行で区切られたレコードをcbsで指定したサイズに合わせる。不足分は空白が使われる
ebcdic ASCIIからEBCDICに変換
ibm ASCIIからEBCDICに変換(ebcdicとは,文字コードが4カ所異なる)
lcase 大文字を小文字に変換
noerror 読み込みエラーが発生したとしても継続する
notrunc 出力ファイルを丸めない
swab 奇数バイト目と偶数バイト目を入れ替える
sync isbで指定したブロック数に合わせる。不足分はNULLが使われる
ucase 小文字を大文字に変換
unblock cbsで指定したブロックの末尾の連続した空白を改行に変換

 説明  

ファイルを変換をしながら指定したブロック・サイズでコピーを行う。また,デバイスからデバイスへ直接コピーする際にも使用する。


 使用例  
Linuxのカーネルをフロッピ・ディスクにコピーする
$ dd if=/boot/vmlinuz of=/dev/fd0
USBメモリーの内容をまるごとファイル名「usb」でバックアップする
# dd if=/dev/sdb of=./usb
上でバックアップしたUSBイメージをUSBメモリーに戻す
# dd if=./usb of=/dev/sdb

 関連事項  
ファイル内の大文字を小文字に変換する