2月21日,ついに日本でも「SkypeIn」が始まりました。私も早速,使っています。今回は,SkypeInを紹介しましょう。
まずは,SkypeInについておさらいしておきます。SkypeInは,Skypeに電話番号を付けて,固定電話や携帯電話など「普通の電話」から,Skypeに電話をかけられるサービスです。海外では以前からSkypeInが利用できていましたが,ようやく日本でも使えるようになりました。
SkypeInの使い方は簡単です。Skype社のWebサイトから,SkypeInを申し込みます。Skype社のWebサイトにSkypeIDでログインし,どの国の電話番号がほしいのかを選び,番号を選ぶと手続が完了します。日本の場合,「050」で始まる電話番号を取得できます。私も050番号を手に入れました。ただし残念ながら,ゾロ目などの人気の番号はもうなくなっているようです。
驚いたのは,申し込み後たった数分で使えるようになったこと。すぐに,私のSkypeIn番号あてに電話がかけられるようになりました。「開通まで数週間待ちです」なんてことになるかと想像していたので,あまりの速さにびっくりしました。
取得した電話番号に携帯電話から電話をかけてみると,「インターネット経由でおつなぎします」というアナウンスの後,普通にSkypeの着信音が鳴り始めました。Skype画面上のユーザー名が表示される部分には,携帯電話の番号が表示されています。この番号はSkypeAPIからも取得できるので,他のソフトに読み込んで利用するなど,いろいろと応用できそうです。
ところで,Skypeを起動していない(オフライン)ときに,SkypeInで電話がかかってくるとどうなるでしょうか。もちろん,Skypeでは電話を受けられません。ただし,Skypeではきちんと対策が採られています。それが,「SkypeVoiceMail」という留守番電話機能です。SkypeVoiceMailは,オフラインのときにSkype社のサーバーが電話を受けて,メッセージを録音してくれます。このメッセージは,後でSkypeから聞くことができるのです。
SkypeInは,Skypeをこれまでの電話へと一歩近づけてくれる素晴らしいサービスです。ぜひSkypeInを使ってみてください。
著者紹介
著者の池嶋 俊氏はSkypeまとめサイト「Skypeやろうぜ」の管理人。プログラマの観点からSkypeを解説し、新しい使い方を提案する。Skypeの技術を解説した『入門 Skypeの仕組み』(日経BP社刊)の著者。また、筑波大学に通う大学生。サークル活動をしたり、学生ベンチャーをしたりドタバタな大学生活を楽しむ。この記事へのコメントはSkypeやろうぜ内のページでも受けつけている。