DHCP関連のトラブル原因を見つけて解決したら,IPアドレスなどの設定情報を取得し直そう。ipconfigコマンドが便利なのは,パソコンをリセットせずに,DHCPサーバーからIPアドレスなどを取得して設定し直すことができる点だ。
手順は図2[拡大表示]のようになる。まず,
ipconfig /release
と実行する((1))。これで,IPアドレスなどの一連の設定値がすべてクリアになる((1)’)。
そして,もう一度DHCPサーバーからIPアドレスなどの情報を取得し直すために,
ipconfig /renew
と実行する((2))。これで設定情報を再取得し,自身のパソコンに割り当てる((2)’)。
重要なオプションは三つだけ
ipconfigコマンドの基本的な使い方は,ここまでだ。もし使い方がわからなくなったときは,
ipconfig /?
と実行すれば,ヘルプが表示される。このヘルプ表示には,9個のオプション・パラメータと,その使い方が書かれている(表2[拡大表示])。しかし,よく使うのはここまでに紹介した三つのオプション・パラメータだけ。つまり,ネット設定の詳細を表示する/allオプション,割り当てられた設定情報を解放する/releaseオプション,および再割り当てを実行する/renewオプションを覚えておけば,十分である。